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教育・研究
2020.01.12|最終更新日:2021.01.14|

観光・地域創生専攻NEWS(2019年度)-vol.3
『世界遺産と持続可能な観光のあり方~古都京都の文化財~』

観光・地域創生専攻NEWS(2019年度)-vol.3

 本学は2020年4月より、経済学部経済学科に「観光・地域創生専攻」を開設します。本専攻はどのような学びなのか、4年生が卒業研究として取り組んでいる「観光と地域づくり」の成果の一部を活用し、数回のシリーズで配信します。ぜひご覧ください。

『世界遺産と持続可能な観光のあり方~古都京都の文化財~』
杉浦 虎太郎(経済学部経営学科経営専攻4年)

 我が国が「観光立国」を宣言してまだそれほどの時は経過していないが、インバウンドの数は急激に増加を見せている。我が国には独自で多様な魅力をもつ観光資源が多く有り、それが訪日外国人客を魅了している。国内の世界遺産もそれらの観光資源の中で重要な位置を占めている。しかし一方で世界遺産登録を機に多くの観光客が訪れ世界遺産としての価値を損なう恐れも指摘されている。

 私は、国内外の世界遺産の観光資源としての活用状況・問題点などを把握し、持続可能な世界遺産観光のあり方について考察し提言することを目的として研究を進めている。研究の一環として、1994年に世界遺産登録を果たした「古都京都の文化財」を実地調査した。現在、世界遺産には京都の17の社寺と城が登録されている。今回訪れた世界遺産はいずれも我が国の長い歴史を伝える貴重で魅力あふれる観光資源であり、保存と活用の必要性を再認識させられるものであった。

清水寺仁王門
二条城二の丸御殿