お知らせ
【実施報告】国際学部黒須ゼミと外国語学部田中ゼミが合同ワークショップ「超高齢社会におけるコミュニティ」を開催しました
2026年5月18日(月)、国際学部の黒須ゼミと外国語学部の田中ゼミによる合同ワークショップが行われました。黒須ゼミから15名、田中ゼミから9名、計24名の学生が参加し、地域社会の課題について体験的に学びました。
当日は、我孫子市で地域活動を行う「あびコミュコピ」より、田中玲子氏をはじめとするファシリテーターの皆さまをお迎えし、一般社団法人コレカラ・サポートが開発した超高齢社会体験ゲーム『コミュニティコーピング』を体験しました。
『コミュニティコーピング』は、近年増加する単身世帯や老老世帯などを背景に、地域とのつながりを持たずに暮らす「社会的孤立」の問題を理解し、一人ひとりにできることを考えるために生まれた協力型ボードゲームです。プレイヤーはそれぞれ、まちの住民としてのキャラクターを担当し、得意分野を活かしながら地域で起こるさまざまな困りごとに向き合います。他者の課題をどのように理解し、支援につなげていくかを考えながらゲームを進めることで、地域課題への多角的な理解を深めるとともに、必要な支援先や地域資源へつなげる「社会的処方」という考え方にも触れることができます。
ワークショップでは、学生たちは5〜6名ずつの5チームに分かれてゲームに取り組みました。ルール説明後にはチーム内で自己紹介を行い、それぞれの役割を確認しながらゲームを進行しました。一般的には初回でゴールまでたどり着くのは難しいとされていますが、学生たちは悩みながらも積極的に意見を出し合い、課題解決に向けて協力していました。中には、ゴール直前まで進むことができたチームもありました。ゲームを通して、楽しみながら地域課題への関わり方を学び、多くの人とのつながりを活かして課題解決に取り組む姿が見られました。
ゲーム終了後には、各チームで振り返りの時間が設けられ、体験を通して得られた気づきや学びを共有しました。ファシリテーターの方々からの意見も交えながら、「今回解決できなかった課題にどのように取り組むべきか」や、「人と人がつながり、地域全体で協力し合うことの大切さ」について考えを深め、学生一人ひとりが多くの学びを得られた様子がうかがえました。
さらにその後は、円形の意見共有ツール「えんたくん」を使ったワークにも取り組みました。「より良い地域にするために、自分には何ができるか?」をテーマに、「今すぐ取り組むこと」「将来取り組みたいこと」「他者の意見への応援」の3つの視点から、自らの考えを「えんたくん」に記入しました。その後、隣の人に回してコメントを書き合うことで、さらに対話を深めていきました。
今回のワークショップは、学生にとって社会課題を"自分ごと"として考える大きなきっかけとなりました。また、体験を通して他者と協力する力や、自身の役割を見つめ直す力を育む貴重な機会にもなりました。さらに、こうした課題は専門家だけが解決するものではなく、日常生活の中で一人ひとりが関わり、取り組むことができるものであることを学ぶ、有意義な時間となりました。
ルール説明の様子
コミュニティコーピングを体験する学生
えんたくんを活用したワーク
チームのみんなで記念写真
参加学生の感想
・今回、コミュニティコーピングを体験して、地域の問題を解決することの難しさや、人とのつながりの大切さを学ぶことができた。
ゲームの中には実在する人物が登場し、悩みを抱えている人と、その悩みを解決しようとする人がいた。そのため、ただのゲームではなく、実際の社会問題として考えることができた。
特に印象に残ったのは、一つの悩みや一つの地区だけに集中しすぎると、他の地区の問題が大きくなり、崩壊してしまうことがあった点である。この経験から、物事を一つの晴天だけで見るのではなく、地域全体を広い視野で考えることが大切だと感じた。
また、問題を解決するためには、一人だけで頑張るのではなく、チームで協力し合うことが必要不可欠だとわかった。私たちの班は一回目で地域がすぐに崩壊してしまったため、三回戦までいった。一回目は初対面の人が多く、あまり相談しながら進めることができなかった。しかし、二回目からはみんなで話し合いをしながら進めたり、自然と役割分担ができるようになったことで、一回目よりも長く続けることができた。この経験から、問題解決にはコミュニケーションや協力がとても大切だと実感した。
その中でも、「近所のおばちゃん」の役割がとても印象に残っている。このキャラクターは他のプレイヤーのカードも使うことができ、困っている場面で大活躍だった。周りを支えながら行動する存在が、地域社会ではとても重要だと考えられた。
今回の活動を通して、地域の問題を解決するためには、広い視点を持ち、人と協力することが大切だと学んだ。また、これから超高齢社会になっていく中で、より良い地域にしていくために自分達に何ができるのかを考える良い機会になった。少子高齢化が進んでいく中で、私たちも高齢者とどう関わっていくか、子どもから大人までの住民がどう交流していくのかをより考えていくことが大切だと思う。
・今回、初めてコミュニティコーピングを体験して地域の課題や人との繋がりについて深く考えることができた。私は"コミュニティコーピング"という言葉自体を今回体験するまで聞いたことがなかったので、どのような内容か分からなかった。しかし、実際に体験してみることで、地域で困っている人を支えるためには、人と人とのつながりや協力が大切であることを学んだ。
支援や福祉と聞くと多くの人は専門の人が行うイメージを持っているだろう。しかし、今回の活動を通して、地域の中で困っている人に気付き、周囲の人同士が協力し合うことの重要性を知った。特に印象に残ったのは一人の問題がその人だけの問題ではなく、地域全体の環境や人間関係も関係しているという点である。
また、ゲーム形式で体験したことで、相手の状況を理解しながら支援を考える難しさも感じた。限られた条件の中で、どのように助けることができるのかを考える必要があり、実際の地域支援の難しさを体験できたと思う。その一方で、様々な人や機関が協力することで、問題解決に繋がる可能性があることも学べた。
今回の体験を通して、地域社会では人との繋がりがとても大切であり、支え合うことが安心して暮らせる環境に繋がるのだと感じた。今後は、自分自身も地域の一員として、周囲の人に関心を持ち、困っている人がいたらできる範囲で支えられるようになりたいと思った。
・今回の授業では、国際学部の黒須ゼミの方々とコミュニティコーピングを行ったり、現在、そして、将来自分たちができることは何かをグループで考えた。この回でも、異なった環境に置かれている者とどのように関わるのかを熟考させられた。
初めに、コミュニティコーピングをグループで行った。高齢者や障害者、またそれらの家族の人たちといった、社会的孤立に陥った人たちに如何に迅速に対応することができるのかを、ゲームで味わうことができた。それによって、自分たちが社会の一員になって、悩みを持った人たちと向き合っているように感じた。またボードゲームであるため、グループでのコミュニケーションも学んだ気がした。当初は「コーピング」と「つながり」と「処方」というアクションの選択に複雑さを感じた。しかし、次第に、「コーピング」は困っている住民たちの悩みを明らかにし、「つながり」は相談する仲間を増やし、「処方」は悩みを解消させるという仕組みだと分かった。これに対して、私は現在私たちに求められている、困っている人たちへの対応の手順ではないかと思った。住民たちが悩んでいることを明確にさせ、相談相手を探し、共に処理をすることが望ましいものと捉えることができた。住民たちが必要としている仲間たちのレベルと同じ人だけでなく、そのレベルを上回っている人たちもをする方が効率的に課題処理をこなすことが可能だと教わった。普段の生活でも、自分が持っている武器を最大限に生かすべきと考えさせられた。最終的に、ゲームオーバーで終わってしまったが、ファシリテーターの一人が、「最後までゲームが進んだのは、一組しか知らない」という話から、コミュニティコーピングは勿論、社会的孤立からそれに陥る人たち全員を脱させることは非常に困難なことだとも考えさせられた。普段から、悩みを抱える者たちを野放しにしてはならず、即刻に対応すべきだと学んだ。
次に、現在、そして、将来自分たちには何ができるのかをグループで考え、共有をした。私はホスピタリティの授業で学んだ「身だしなみを整えることが、第一印象を決める」ということや、ゴミ拾いの重要性を主張した。周囲からは、「現時点から、公共の場で騒がないよう心がける。」「将来は子供を作る。」「将来は外国人と共生をする。」「現時点から、あいさつを忘れないようにする。」といった声を拾った。人間には、課題点が星の数ほどに多く溢れていることに気がついた。それを日常生活から、他者と共有し、互いに援助をすることも、コミュニティコーピングそのものとも考えることができた。
これらの活動から、人は普段から何か生きる上での目標を定めたり、自分とは別の環境の人間について考慮しない限り、皆平等なコミュニティとは程遠いと強く感じた。積極的に障害者や高齢者、そして、外国人と交流を深め、コミュニティコーピングのように、初めに何に問題を抱えているのかを明確にしようと決めた。それが円満な人間関係への一番の近道と改めて思った授業であった。











