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2021.06.10

第32回麗澤大学英語教授法セミナーを開催しました。

 2021年5月22日、第32回麗澤大学英語教授法セミナーが開催されました。

 埼玉県立越ヶ谷高等学校の林幸伸教諭により「より良い授業のために何が必要か~教職33年の経験から~」というテーマのもと、33年間の現場でのご経験と、林氏ご自身の分析を踏まえた、講話が展開されました。会場には本学教職課程履修者の他、現職学校教員の卒業生、近隣の学校関係者の姿もありました。以下の通り、開催報告を公開いたします。

*会場は入口での検温・会場内の消毒等、コロナ対策を講じて運営されました。

開催報告

第32回麗澤大学英語教授法セミナー

日時:2021年5月22日 14:00 - 16:00

場所:校舎「かえで」1603教室

題目:より良い授業のために何が必要か〜教職33年の経験から〜

講師:林幸伸氏(埼玉県立越ヶ谷高等学校教諭)

参加者数:81名(麗澤大学生68名、麗澤大学卒業生8名、一般5名)

 林氏は、自身が勤務した偏差値45以下から65までの5つの学校について紹介したあと、ロジャーズの心理学とドルニェの動機付け理論について触れ、5つの学校を国際的志向性文化、国際的志向性言語、第二言語理想自己、第二言語義務自己、自己効力感の観点で参加者に評価させた。そのあと、偏差値の高い学校から低い学校まで、すべて生徒に共通することは自己効力感の低さであると指摘した。したがって、どこの学校でも生徒を英語学習に動機づけるためには、彼らの自己効力感を高めることが重要である。そのためには、①成功体験により達成感を持たせる、②他の生徒が課題を遂行する行為を観察させ、自分でもできると思わせる、③自分はできると思わせる、の3点が重要である。最後に、高校1年用の英語教科書のタスクを国際的志向性文化・言語は高いが、宿題はやってこない生徒向けに改良する課題に、参加者はThink-Pair-Shareの手法で取り組んだ。参加者は熱心に課題に取り組み、2名が全体で発表した。セミナー終了後、2名の卒業生から自己効力感が低い生徒が多い学校で教えているので、とても参考になったというコメントをもらった。(文責 望月正道)

  • 英語教授法セミナー①.png本学 望月教授による開会挨拶と林氏の紹介
  • 英語教授法セミナー②.png越ケ谷高等学校教諭 林氏の講話
  • 英語教授法セミナー③.png講話はワークも踏まえ、現役学生も発表
  • 英語教授法セミナー④.png現役教員卒業生によるコメント
  • 英語教授法セミナー⑤.png本学 森秀夫 教職センター副センター長の総括