お知らせ
【開催報告】令和2年度 教職シンポジウムを開催
11月14日(土)、「令和2年度 教職シンポジウム」を開催いたしました。6回目の開催となった今回は、新型コロナウイルス感染防止対策のため、在学生のみを対象とした、ハイブリット型(対面とオンラインでの参加)での開催となりました。
はじめの望月正道教授による講演「妥当性の高いテストを作る」では、測定したい能力を正確にまんべんなく測定できるテストを作成する為に、先生が作成した例題を分析しながら、また学生同士で意見交換をしながら進められました。テストを作る視点からの講演は、将来教員を目指している在学生にとって有意義な内容となりました。
また、事例発表では龍ヶ崎市立愛宕中学校の宮田絢海先生(外国語学科英語コミュニケーション専攻2020年3月卒業)と、我孫子市立久寺家中学校の川本将多先生(外国語学部英語学科2006年3月卒業)に、それぞれ教員を志したきっかけや、教育に対する想いを、実体験をもとにお話いただきました。
宮田先生は、新任のフレッシュな視点で、現在の勤務校の様子や緊急事態宣言中の休校期間の様子、部活動について、元気いっぱいに話してくださいました。また英語に興味を持ってもらえる授業を行うために活用している教材資料も紹介していただき、参加者は先生のお話に自然と引き込まれていました。
川本先生は、中堅教諭という立場から新型コロナウイルスの影響で行事が中止になる中、生徒のモチベーションを下げないような対応を披露してくださり、日々研鑽しながら奮闘されている様子がうかがえました。他にも香港日本人学校で職務された経験について、採用が決まるまでの流れを紹介してくださり、海外で働きたい学生にとっても今後の参考となる貴重な機会となりました。
事例発表後は宮田先生、川本先生へさまざまな角度から質問が飛び交い、熱気あふれるシンポジウムとなりました。
本学の教員の養成では、「『知徳一体の教育』という建学の精神に基づき、仁愛の精神の上に、教育についての見識と各専門教科の知識・技術をもって、我が国の学校教育に貢献できる人材を育成すること」を目標としております。受講者が、今回のシンポジウムをきっかけとし、我が国の学校教育に貢献できる人材と成長し、いつか「登壇者」として帰ってくることを教職員一同、楽しみにしております。
【在学生からの感想(一部抜粋)】
・妥当性の高いテスト、良いテストを作成するというのも教員の重要な役目であることを再認識することができました。今はテストを「受ける側」ではありますが、これからテスト作成をしていくような講義を取った際に、今回の講義で学んだことを生かして「本当に測りたい力を測れるテスト」を作成できるようにしたいです。また、これからテストを受ける際には、自分が解いているテストの問題にも注目していこうと思いました。(英語・リベラルアーツ専攻2年生)
・先生方の話しはもちろん、先輩方の話しも聞けてとても刺激的だった。対面で授業を受けられて本当によかった。(英語・リベラルアーツ専攻3年)
・新任、中堅のお二人の先生方からお話を聞けたことで同じテーマでも違った視点から聞くことができたことが良かった。とてもわかりやすく笑いも交えながらお話してくださったので、さすが教員だなと思った。お二方とも辛い経験がありながらも、生徒の成長を日々感じながら情熱を持って教員人生を送っていると感じた。(国際交流・国際協力専攻4年)
・授業では学べない、実際の現場の状況や教師としてのあり方などを知ることができ、一層この職を目指そうという気持ちになった。また、テストの作り方など具体的な内容の講演を聞けて教師としての立ち位置を知ることができた。(日本語・国際コミュニケーション専攻2年)
【タイムスケジュール】
13:30~ 受付
14:00~ 開会挨拶【渡邊信 副学長・教職センターセンター長】
14:10~14:50 講演【望月正道 教授】テーマ:「妥当性の高いテストを作る」
14:50~15:20 質疑応答
15:40~16:20 事例発表① 宮田 絢海(龍ヶ崎市立愛宕中学校 教諭)
16:25~17:05 事例発表② 川本 将多(我孫子市立久寺家中学校 教諭)
17:05~17:25 質疑応答
17:25~ 閉会挨拶【森秀夫 教職センター副センター長】