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2019.10.23|最終更新日:2020.07.24|

【開催報告】令和元年度 教職シンポジウムを開催

 10月19日(土)に、教育現場で教職に就かれている卒業生や、教育行政等に携われている卒業生の皆様と、在学生を対象に「令和元年度教職シンポジウム」を開催いたしました。今回で5回目の開催となります。麗澤大学では、教員養成は在学生だけを対象とするのではなく、卒業生への対応も含めたものとしていくことで、教師の成長をともに支えるような取り組みをしていくことを目指しています。

 はじめに広中忠昭講師による講演「改めて、教職について考える」では、教師の仕事について、子どもの頃に学校で学んだことが、今の自分にどうつながっているか、教師に期待されていることについて、改めて認識を深める講話でした。「教員に求められる資質能力は、専門性や指導法は大切であるが、児童生徒の人間力の向上の前に、先生自身の人間力の向上が大切である。自分にできることは何かしっかり考えて、大学生活を過ごしてほしいという」というメッセージを投げかけられました。

 また、事例発表「教職学生へ伝えたいこと」と題して、東京都立小岩高等学校の高橋世匡先生(外国語学部英語学科2002年3月卒業)と、つくば市立豊里中学校の石塚粋生先生(外国語学部外国語学科英語コミュニケーション専攻2019年3月卒業)に、それぞれ教員を志したきっかけや、教育に対する想いを、実体験をもとにお話いただきました。

 高橋先生は、民間企業や中国での教師経験、臨時的任用教員を経て現在の高校に勤務するまでのことを、わかりやすく話してくださいました。また、東京都教育委員会の海外研修プログラムにて、2ヵ月間カナダで最新の教科指導法等を学んだ経験についても紹介され、英語教員として日々研鑽しながら奮闘されている様子に、受講者も自然と引き込まれていきました。

 石塚先生は、在学中に英語学習支援ボランティアでの中学生への教授経験や英語フォローアップセミナーの講師経験、セントマーチンズ大学への語学留学、フォークソング研究会等様々な経験をしたことを話してくださいました。また教員一年目を振り返り、何事も一生懸命に取り組むことの大切さについて語られ、受講者にとって少し先を歩む石塚先生のお話は、今後の参考になったことと思います。

 フロアには、本学を卒業した現職教員の方もかけつけてくださり、質疑応答の時間でもさまざまな角度から質問やコメントが飛び交う熱気あふれるシンポジウムとなりました。

 本学の教員の養成では、「『知徳一体の教育』という建学の精神に基づき、仁愛の精神の上に、教育についての見識と各専門教科の知識・技術をもって、我が国の学校教育に貢献できる人材を育成すること」を目標としております。受講者が、今回のシンポジウムをきっかけとし、我が国の学校教育に貢献できる人材と成長し、いつか「登壇者」として帰ってくることを教職員一同、楽しみにしております。

 

【タイムスケジュール】

13:00~ 受付

13:30  開会挨拶【森秀夫教職センター副センター長】

13:40~14:30 講演【広中忠昭講師】テーマ:「改めて、教職について考える」

14:30~15:00 質疑応答

15:00~15:40 休憩・情報交換会【コーヒーブレイク】

15:40~16:20 事例発表① 高橋 世匡(東京都立小岩高等学校 教諭)

16:20~17:00 事例発表② 石塚 粋生(つくば市立豊里中学校 教諭)

17:00~17:30 質疑応答

17:30  閉会挨拶【森秀夫教職センター副センター長】

コーヒーブレイク-OBOG教員と歓談

高橋世匡先生の講話

石塚粋生先生の講話

閉会挨拶 森秀夫教職センター副センター長

OBOG教員が、学生たちの質問に答えます

広中講師講演