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2022.07.27

【開催報告】第1回グローバルセミナー
藤田昌久特別招聘教授の「グローバル空間経済学」特別講義を開催

 2022年7月19日、本学国際学部と経済学部は「Reitaku University the 1st Global Seminar 2022」として、講師の藤田昌久先生をお迎えして「グローバル空間経済学」をテーマに特別講義を開催しました。

 当講義の概要は以下の通りです。

テーマ

グローバル空間経済学

対象

国際学部、経済学部

講師

藤田昌久特別招聘教授

内容

1.空間経済学とは

2.「空間経済学」の基本的な考え方

3.内生的集積力にとって多様性がなぜ重要か?

4.「輸送費」低減の集積への影響

5.グローバル化と東アジアの発展

6.中国の思い出と多様性について

7.岐路に立つグローバル化

8.分断を乗り越えて多様性豊かなグローバル社会の再構築を

9.アフリカでの思い出

10.おわりに代えて:広い世界で夢を追おう-2つの生き方

 藤田 昌久先生は、都市経済学、空間経済学を専門とし、京都大学工学部を卒業後、アメリカのペンシルベニア大学でウォルター・アイザード教授に地域科学(Regional Science)を学びました。そして1972年に同大学よりPh.D. (in Regional Science) を取得。その後も同大で都市経済学・空間経済学の教授として長く活躍し、特に2008年度ノーベル経済学賞受賞のポール・クルーグマンらとの共同研究により、新しい「空間経済学」を構築し発展させた、この分野の世界的経済学者です。

 講義では、アメリカ、ヨーロッパ、東アジア、東アフリカ、オセアニアなど、これまでに訪れた世界の国々・地域での豊富な海外経験を踏まえ、空間経済学の理論や21世紀のこれからの世界における多様性促進に関して熱く述べられました。

 講義の最後には藤田先生の人生のテーマ曲「ひょっこりひょうたん島」の歌詞を引用され、「私たちは今先の見えない時代に入ってきており、どこに進んでいるのかがわからないかもしれない。しかし地球は丸いため必ず自分の目指すべき目的地に到着する」と、将来グローバルで活躍するための心構えとして受講生にエールを贈られました。

 以下、講義に参加した学生の感想(一部抜粋。原文のまま)を紹介いたします。

 ■自分たちのアイデンティティを持ち新しい技術と知識を創造的に用いて、独自の文化を発展させるという気持ちが大切であると学びました。
 ■藤田先生のお話を聞いて、留学など一切考えていなかったが突然チャンスは訪れるものだと感じ、挑戦したいと思いました。
 ■空間経済学という聞きなれない言葉であったが、グローバルリーダーとして日本文化を客観的に見ることの重要性、海外に出ることの大切さを実感しました。


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