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2024.11.27

【開催報告】2024年度 教職シンポジウムを開催

 令和611月9日(土)、「2024年度 教職シンポジウム」を開催いたしました。第10回目となる今回は、教職課程を履修する在学生(2~4年次の学生)に加えて、学校教育の最前線で活躍されている現職教員のOBOGの皆様や、教育行政等に携われている卒業生の皆様をお招きし、活発な質疑応答を通じた学びの機会となるよう、「教職シンポジウム」を開催いたしました。

 このシンポジウムは、2012年度に「OBOG特別講義」という形態の研究会を源流にするものです。教職を目指す学生の動機づけや、指針を得る機会となることを祈念して、毎年開催しています。本学における教員養成は、在学生だけを対象にした閉じられた学びではなく、現職教員として活躍している卒業生にも参画していただく開かれた学びとすることで、大学として「教師の成長」を共に支える取り組みを不断に構築することを目指しています。

  • 〈教職シンポジウム 開催概要〉

    日時:11月9日(土)受付(13:00~13:30)
    日時:11月9日(土)本会(13:30~17:00)
    会場:麗澤大学 校舎「かえで」1603教室
    参加者:40名(卒業生2名、本学教職員12名含む)

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  • 【講演】

    森川嘉之 特任教授 (麗澤大学外国語学部特任教授)
    『自ら運命の責めを負うて感謝す』
    1)先生のご経歴と麗澤大学との出会い
    2)ご家族のご病気の経験
    3)恩寵的試練

     森川先生の麗澤大学との出会いやご経歴のお話、ご子息のご病気や家族の成長のご経験談、全ての経験は厳しい試練だけではなく人を成長させてくれる試練であると『自ら運命の責めを負うて感謝す』のお言葉が響く講演をいただきました。

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  • 【事例発表①】

    千葉県立東総工業高等学校教諭 久保田潤美先生
    1)自己紹介
    2)勤務校について
    3)教員生活について
    4)みなさまにお伝えしたいこと

     久保田先生は幼い頃から教師にあこがれ、今年の3月に麗澤大学を卒業され、教師1年目の今を常ににこやかな表情で発表されました。勤務校の特徴や校務分掌、英語の授業で活用されているゲームなどをクイズ形式で紹介され、すべてのことが未来へつながると聴衆の学生の皆さんを励ますお話をいただきました。

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  • 【事例発表②】

    静岡大学教育学部附属静岡中学校教諭 吉田龍弘先生
    1)進路選択
    2)授業づくり
    3)働き方

     吉田先生は本学卒業後一般企業に就職され、紆余曲折を経て現在英語教師として教鞭をとられています。大学時代に教職課程を履修するも一般企業に就職という学生時代から、勤務されるまでの進路選択のお気持ちと仕事内容の実態から、英語教師になるまでの揺れと決意、英語の授業で大切にされていること、働き方改革が叫ばれる今どのように工夫されているか率直にお話しいただきました。常に物事の良い点と課題点を自問自答され、既成概念にとらわれず必要とするものを見つめる姿勢と実行力に引き込まれる発表でした。

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     質疑応答の時間では、大学生らしい率直な疑問や悩みなどの質問があがり、事例発表をされたお二人の先生方が卒業生である先輩として経験を交えお答えくださいました。閉会後もそれぞれの先生方に熱心なご質問が続き、大変有意義なシンポジウムとなりました。

     ご講演いただきました先生方には改めて感謝を申し上げます。

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 本学の教員の養成では、「『知徳一体の教育』という建学の精神に基づき、仁愛の精神の上に、教育についての見識と各専門教科の知識・技術をもって、我が国の学校教育に貢献できる人材を育成すること」を目標としております。受講者が今回のシンポジウムをきっかけとし、我が国の学校教育に貢献できる人材として成長し、いつか「登壇者」として帰ってくることを教職員一同、楽しみにしております。