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2025.10.31
【開催報告】廣池学園創立90周年記念特別講演「日本史を正しく学ぶ意味~混迷する世界の中で若者に期待するもの」を開催
2025年10月29日(水)、本学にて、廣池学園創立90周年記念特別講演として特別講義を実施しました。テーマは「日本史を正しく学ぶ意味~混迷する世界の中で若者に期待するもの」。講師には皇學館大学特別教授であり、本学客員教授でもある松浦光修先生をお迎えし、橋本富太郎教授が担当する「日本史B/日本史概論B」の授業として開講されました。
松浦先生は、「過去を知ることは、未来の自分が何をすべきかを知ることにつながる」と語られ、日本史を学ぶ意義についてわかりやすくお話しくださいました。人は過去の出来事を覚えているからこそ、今すべきことが見えてくる。過去の記憶が失われたり、ゆがめられたりしてしまうと、自分を正しく導くことが難しくなる――そのような視点から、歴史を学ぶことの大切さを伝えられました。
また、戦後の占領期における教育や言論の制限を例に挙げながら、「正しい過去の記憶を失ってしまうと、これからどう生きるかを見失ってしまう」と話されました。日本の歴史や神話に込められた意味を理解し、そこにある教訓を改めて学び直すことが重要であると語られました。
さらに、日本の歴史の特徴として「神話と歴史が深くつながっていること」にも触れられました。神代の物語には日本人の心や生き方の原点が表れており、それを読み解くことで、自分たちの心を見つめ直すことができると説明されました。スサノヲの神の物語を例に挙げ、「感謝や尊敬の気持ちを持ち、自らの心を強くすることで"生きる力"が生まれる」と語られました。
講義中には、学生たちが熱心にメモを取りながら耳を傾ける姿が見られました。
日本史を通して、自分の生き方やこれからの在り方を考える貴重な時間となりました。












 
 
