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2014.08.08|最終更新日:2020.07.24|

柏市教育委員会と連携 - 「夏休み放課後子ども教室」

柏市教育委員会の要請で、平成26年7月28・30日の2日間、「夏休み放課後子ども教室」が開催され、麗澤大学の4名の学生が、柏市内の小学生の夏休みの宿題をサポートするボランティア活動として参加しました。

この事業は、”子ども達に有意義な夏休みを過ごしてもらいたい”との目的で企画された取り組みで、市内42小学校、2万1千人の児童に呼びかけ、宿題をサポートする教室の他にも、工作教室や自由研究等をテーマにした教室も行われました。
本学としては、「柏市との包括的連携協定」の一環として昨年度に引き続き本事業に協力し、今回は主に教員を目指す4年生4名の学生が、延べ95人の小学生の宿題をサポートしました。

以下、本事業に参加・協力した学生からのレポートを紹介します。

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IMG_6959_2今年は、子どもの数が昨年より多く、スタッフ一人あたり3~4人の小学生をサポートしました。

異なる学校の子どもたちが一緒に机を並べて、皆宿題を熱心に取り込んでいる様子を見て、とても感心しました。

勉強をサポートしている時、たまに予想外な出来事があったりしましたが、そうした時にどう伝えればよいのか、また理解してもらえるのか等を工夫しました。その結果、ようやく理解できた時の子どもたちの笑顔は格別で、私もたくさんパワーをいただき、様々な発見と、新しい経験により大変充実した二日間を過ごしました。また、教え方が困難な時には、柏市教育委員会関係の先生方にご助力いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。

趙 嬌 (外国語学科日本語・日本文化専攻 4年)

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私は今回、初めて「夏休み放課後子ども教室」に参加させていただきました。今まで小学生に勉強を教える機会がなく、ましてや初めて会った子に教えるのは初体験で非常に緊張していました。しかし、実際に小学生に会ってみると、とてもフレンドリーかつ元気で、私自身が「なぜ緊張していたんだろう」と考えさせられました。また、実際に宿題をチェックし教えることについても、どうやったら小学生にわかりやすく伝わるのか試行錯誤していたので、ちゃんと伝わっているかどうかわからないという、不安も多々ありました。しかし、小学生のみんなはしっかりと私の目を見て、話を聞き、頷いてくれていました。

最後に、私はこの教室を通して、小さい子供に教えること、伝えることの大変さを実感しました。普段は経験できないようなことなので、とても新鮮で勉強になりました。この経験を今後の人生、さらには私に子供ができたときの教訓にしていきたいと思いました。

阿部哲郎 (経済学部経済学科 4年)

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私は誰かに物事を教えるのは苦手で、参加する前は自分が務められるのかと疑っていました。ですが、そんな自分を変えたいとの思いから参加を決意しました。

子ども教室では、約20人の小学生が参加していました。私がアドバイスするのは4人です。学校の授業のように勉強時間が始まりました。合図と同時に一生懸命に宿題に取り掛かり、一瞬にして空気感が変わった姿を見て、子供の集中力はすごいなと感心しました。

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ある子供から「1時間って何分ですか?」という質問を受けました。私は「1時間は60分だよ」と伝えたのですが、それでも納得できなかったのか頭をかしげていました。そこで私は、実際に時計の絵を描き、目盛りの数を数えて1時間は60分であるという説明をしました。それに納得したのか、算数の時間の問題をすいすい答えていました。

私は、「教える」ということは、ただ単に答えを伝えるのではなく、悩んでいる原因を理解することが大切なのだと実感しました。そのようにして、だんだん私自身もコツを掴み、「教える」ことが楽しくなってきました。子供たち一人ひとりのペースがあり、時には励ましたりしながら、この子に合わせることの大切さも学びました。

勉強時間が終わり、「楽しかった」と言ってもらえたことが本当に嬉しく思いました。なぜか自分の小さい頃と子供の姿を重ね合わせてしまう自分がいました。自分もこんなに一生懸命に勉強に取り組んでいたのかと。冒頭に書いたように、私は「教える」ことへの苦手意識をもっていましたが、少し克服できたのかなと思います。これからも苦手なことは自分を高めるチャンスと思い、自分と向き合っていこうと思います。

伊藤 圭(経済学部経済学科 4年)