私たちが所属する中村先生のゼミでは、経済を見る眼を養うことを目標に、経済社会の動向や政策課題について学んでいます。3年次では、景気の見方、少子高齢化、IT化など、日本や世界の経済を理解するために必要な基本的事項を学び、4年次では各人が関心のあるテーマを取り組みます。今回、グローバルな視野を広めることも重要という先生のご指導の下、4年生5名で海外調査を企画し活動をしてきました。

日本が直面する課題のひとつは、イノベーション、特にIT化の遅れです。東南アジア諸国では近年IT化に積極的に取り組んでいることを知り、現場において現状を把握する必要があると考えました。

調査先は、1990年代以降、国をあげてIT化に取り組んできたマレーシアを選びました。同国には、政府がマレーシア版シリコンバレーを作るべく開発したIT特区があり、多くのIT企業が誘致されている場を体感しました。またその地域で教育研究機能を担うマルチメディア大学を訪問し、IT政策の現状と評価について学び、工学部が新設される麗澤大学とつながるよう、マルチメディア大学の学生との交流も楽しみました。

日系進出企業であるNTTグローバルデータセンター社を訪問し、マレーシアが世界のデータセンターのハブを目指して取り組んでいることを学びました。さらに、シンクタンクである戦略国際問題研究所を訪問し、マレーシアが直面している課題などについて意見交換を行いました。 これらの調査の傍ら、マレーシアの多様な文化や宗教にもふれることができ、大変充実した調査となりました。
この調査を支援していただいた大学後援会、及び麗澤会の皆様に、厚くお礼を申し上げます。

文責・活動メンバー：国際学部 4年　佐藤 真尋、南雲 佑希、神田 佳澄、細谷 アン、堀内 優