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2018.06.20|最終更新日:2020.07.30|

【開催報告】ROCK特別講演会2018前期第2回:衛藤 晟一氏 ご講演

6月16日(土)10:00~12:10
講 師:衛藤 晟一 氏(内閣総理大臣補佐官・参議院議員)
テーマ:「現在の政治情勢とこれから」
受講者:195名(申込者238名)

平成30年度麗澤オープンカレッジ特別講演会(後援:千葉県教育委員会、柏・流山・松戸・我孫子・野田各市教育委員会および柏商工会議所)の前期第2回を6月16日(土)に開催しました。衛藤晟一氏を迎え、現在の政治情勢とこれからと題してご講演をいただきました。当日は梅雨の肌寒さを感じさせる日でしたが、朝早くから195名の方々が会場に集まり、衛藤氏のご講演を聴講されました。

岩澤カレッジ長より衛藤氏は2012年発足の第二次安倍内閣からの5年以上に渡り、内閣総理大臣補佐官として国政の重要課題担当をされていることを紹介し、先日開催された米朝首脳会談を受けて東アジアのパワーバランスが大きく変わっていく時に、国家の中枢で取り組んでいる衛藤氏を迎え、日本はどうして行くべきか考える絶好のタイミングだと期待を投げかけられました。また、衛藤氏は安倍首相とは25年以上の仲で人柄もよくご存知の方なので、今日はその辺も伺えるのではとマイクを変わり、会場は和やかな雰囲気で講演が始まりました。

衛藤晟一氏

ご講演では、冒頭旧知の仲である衛藤氏だからこそわかる安倍首相の人柄に触れ、何事にも自分で勉強し考えを持たないと納得しない性格で、若手時代から政治、歴史問題、憲法・経済のことも党内勉強会を多数主催し、史実と論拠を持って政治に取り組まれていると紹介いただきました。国の重要課題担当内閣総理大臣補佐官として今話題の経済再生、米朝協議の見方、今上陛下のご退位、平和安全法制、人口減少対策の少子化対策について準備いただいた資料を基に、報道では伝わりにくい背景や訴求したいポイントをわかりやすくお話いただきました。米朝協議を例に挙げると、韓国併合からこれまでの韓国経済の発展を横目で見ている北朝鮮にとって、中国やシンガポールをモデルに自分達も他国からの支援を受け経済発展したいと金正恩氏は本気で考えているという見方があるが、日本は拉致問題解決なくして平和条約の締結もODAによる支援もありえないと一貫して表明しているので今後の動向を注視したいと感じさせてくれました。また、平和安全法制についても憲法改正により期待されることは、自衛隊の存在を否決されたら存在がなくなってしまう法ではなく憲法に明記することでその存在の安定性を担保したい点や、現状の憲法9条でも自衛力は持ち、自衛力を超すものは戦力になるので持たないと解釈できると、解説による深い読み込み無くして今争点となっている核心が報道等によっていかに見えにくくなってしまうことを提示いただいたようでした。

メディアからは伝わってこない政策の本意的な内容に、会場には納得の相づちを打つ方も多く見られました。

最後に日本は宗教戦争がなかったことが大きく、色々な教えは人々の学びに活かすという姿勢が重要で聖徳太子の言葉も引用いただき、「西洋の民主主義も受け入れつつその限界も理解した上で、日本の良さを活かした民主主義を進め、いざというときには思い切った改革も必要。」と衛藤氏の力強いメッセージは、聴講されている方々に届き、盛大な拍手の中、2時間を越えるご講演は幕を閉じました。

特別講演会次回はアール・キンモンス氏(大正大学名誉教授、日本文化論)をお招きし、「英語圏のマスコミにおける日本のイメージ~なめられている日本と日本人~」と題し、7月21日(土)開催予定です。お楽しみに!!

(麗澤オープンカレッジ:ROCK)