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2024.04.08

外国語学部の学生が「2023年韓日共同高等教育留学生交流プログラム」日本人奨学生として選ばれました

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外国語学部 英語コミュニケーション専攻4年次生の大越架音(おおこしかのん)さんが、「2023年韓日共同高等教育留学生交流プログラム」の日本人奨学生として選抜され、202331日(水)から2024229日(木)までの1年間、韓国の釜山外国語大学校へ派遣留学を行いました。

本プログラムは韓国政府が支援する奨学プログラムで、日韓関係の架け橋となる優秀な人材の支援および両国間の友好増進を目的として、日本の優秀な大学生を選抜し、韓国の大学での専攻語と韓国語・文化教育および国際交流を実施します。航空料や授業料、宿泊費(食費含む)など、本プログラム参加に必要なすべての費用は韓国政府より支給されます。年間約25名のみが参加できる狭き門の中、本学から奨学生を輩出したのは今回が初めてです。

大越さんは留学中に、韓国語能力検定試験で最もレベルが高い「TOPIC6級」に見事合格されました。TOPIC6級は、専門分野における研究や業務遂行に必要な言語(ハングル)機能を比較的正確に、且つ流暢に使用でき、自己表現を問題なく話すことができるレベルとされています。

プログラムを修了し、日本に帰国された大越さんと、本学で韓国語の授業を担当し、大越さんが所属するゼミナールの担当教員である森勇俊教授よりメッセージをいただきましたので、以下ご参照ください。

大越架音 英語コミュニケーション専攻4年次生

私は中学の時から母親の影響でK-POPが大好きで、韓国語の歌詞を理解したいと思ったことがきっかけで、韓国語の勉強を始めました。麗澤大学に進学したのも、英語と韓国語を同時に学ぶことができ、クロス留学制度を活用して、韓国で両言語を習得できることに魅力を感じたからです。

今回のプログラムは麗澤大学の国際交流センターの方から教えていただき、費用面や渡航期間など私が希望していた条件と合致し、倍率は高いですが思い切って挑戦してみようと決心しました。申請にあたっては、レポートを書いたり、先生から推薦書を書いてもらったりするなどかなり書類の準備が大変でしたが、無事合格の通知をもらった際は本当に嬉しかったです。

留学先の釜山外国語大学校では、韓国人をはじめ、中国人や台湾人、ロシア人など様々な国の人たちと一緒に授業を受けるのですが、特に印象に残っているのは「タンデム」という授業です。韓国人の学生と11もしくは複数名でペアを組み、自分たちで好きなトークテーマを決めて、互いの言語で話し合います。例えば、「韓国のアルバイトはどんな感じ?日本はね」といった感じで話し合います。韓国語と日本語のスキルを高め合いながら、同時に互いの文化を知れるのが楽しかったです。

将来の夢はまだ決まってはいないですが、これまでの経験や培った語学力を生かして、日本と韓国をつなぐ仕事に就けたらなと思っています。

森勇俊教授

大越さんは非常に穏やかな性格で、一生懸命勉強に取り組む姿はほかの学生の模範となっています。TOPIK6級という素晴らしい成果を成し遂げたのも、コツコツと努力を重ねて、ひとつのことを最後までやり遂げる、心の強さがあったからだと思います。現在彼女は私のゼミナールに所属していますので、日韓に関連する自分のテーマを見つけて、きっと素晴らしい卒業論文を書いてくれるだろうと楽しみにしています。

麗澤大学の外国語学部では、2025年度より「韓国語・韓国文化プログラム」を導入予定で、より本格的に韓国語と韓国文化を学べる学習環境が整います。また、中国語を専門言語として学ぶ「中国語・アジアグローバル専攻」(2025年度から改称)の学生さんも、中国語と韓国語の両方の言語を学べるようなカリキュラムになり、外国語学部はますます多くの学生さんが韓国語を学べる学部になります。日本から一番近い隣国である韓国の言語や文化の理解に、より関心を抱いて取り組んでもらって、さらには現地の人たちとの交流へと発展させていければと思っています。

  • 大越さんと森教授.jpg大越さん(左)と森教授(右)
  • 修了証.jpg修了証