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教育・研究
2024.11.06

【開催報告】元プロ車いすテニスプレーヤー 国枝 慎吾特任教授による特別授業

 10月25日(金)に経営学部スポーツビジネス専攻 豊嶋建広客員教授、国枝慎吾特任教授、井下佳織准教授が担当する「コーチング2」の授業において、特別講義「元プロ車いすテニスプレーヤー国枝慎吾特任教授から学ぶ最強のコーチング」が行われました。現在渡米し、全米テニス協会で若手選手の育成をされている国枝特任教授ですが、今回は帰国中の特別授業が叶い約80名の学生が教室に詰めかけました。

 国枝特任教授は、日本におけるプロ車いすテニスプレーヤーの先駆者として、10度の世界ランキング1位、グランドスラム車いす部門50勝、2021年東京大会を含む3度のパラリンピックでの金メダルを獲得。そして、男子車いすテニス史上初の生涯ゴールデンスラム達成後、世界ランキング1位で絶対王者のまま2023年1月に引退。同年3月には、国民栄誉賞を授与されました。

 特別講義は、井下准教授の進行のもと豊嶋客員教授によるインタビュー形式で、『挑戦』をテーマにプロアスリートへの転向、生涯ゴールデンスラム達成、その後のキャリアなど世界最強となった軌跡を直接学生へお伝えいただきました。

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 講義中、国枝特任教授が何度も仰ったことが『変わることを恐れない』でした。右肘の怪我を抱えながら出場したリオパラリンピックでの敗退をきっかけに、フォームやグリップ、ラケット、コーチまで全てを変えて挑んだ東京パラリンピックで掴んだ金メダル。リオパラリンピックへ出場して、全てを変えたからこそ東京パラリンピックで優勝できたと振り返りながら、変化をポジティブに捉える重要性をご自身の経験を持って教えてくださいました。また、国枝特任教授の代名詞である『俺は最強だ』というアファメーションが生まれた秘話とメンタルトレーニングの効果についてもお話しくださり、学生たちは引き込まれるように熱心に聞いている様子でした。

IMG_5091.JPG参加者からの質問へも丁寧にお答えいただきました。

 講義に参加した学生たちは「現役時代は目標設定を大切にしていたと聞き、私も目標に向けて頑張ろうという気持ちがより強くなりました」「『俺は最強だ』という言葉はスポーツに限らず、多くの場面で自分に勇気を与えてくれる言葉だと思いました」「チャレンジ精神を持って、国枝先生のように普段から後悔しない選択をしていきたいと思いました」「リオでベスト8で敗退してから臨んだ東京パラリンピックで優勝されていて、20年間続けてきたことを変えることは非常に勇気がいる事だと思いました。しかし、それが勝つために必要だと自分で分析して結果に結びつけるところに感銘を受けました」など感想を述べており、国枝特任教授から直接、目標設定から目標達成までのプロセスを学ぶ貴重な機会となりました。

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