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【開催報告】元プロ車いすテニスプレーヤー 国枝 慎吾特任教授・IMG JAPAN 北原バイスプレジテントによる特別授業
12月6日(金)に経営学部スポーツビジネス専攻 豊嶋建広客員教授、国枝慎吾特任教授、井下准教授が担当する「コーチング2」の授業において、特別講義「世界が認めたスポーツビジネスの真実 IMG北原大輔×国枝慎吾 マネジメントの神髄に迫る」が開催されました。現在、全米テニス協会で若手選手の育成に取り組まれている国枝特任教授の帰国中に授業が実現。今年度3回目となる特別講義を行っていただきました。
今年度最後となった今回の特別講義には、約14年間国枝特任教授のマネージャーを務めているインターナショナル マネージメント グループ・オーヴァーシーズLLC 東京支社(以下:IMG Japan)の北原大輔 バイスプレジテントに特別講師としてお迎えしました。
授業は、井下准教授の進行で進められ、最初に豊嶋客員教授から北原様へ国枝特任教授との関係や思い出についての質問がありました。
長年マネージャーとして支えてきた北原様だからこそ語れるエピソードとして、国枝特任教授のストイックな勝利への姿勢や、「車いすテニス」という業界を築き上げられるまでの思い出について、数々の貴重なお話を伺うことができました。さらに、国枝特任教授の奥様 愛様もご登場され、東京パラリンピックでの印象深いエピソードをお話してくださいました。
続いて、スポーツエージェントという仕事やその魅力を深掘りするために、国枝特任教授が北原様にインタビューを実施しました。北原様より「スポーツマネジメント」というカテゴリーを作ったと言われるIMGのビジネスやその仕組みを説明いただき、学生たちは目を輝かせながらその話に聞き入っていました。
その後、北原様ご自身のキャリアや、スポーツエージェントの仕事内容についても語っていただきました。北原様は、「心・技・体」すべての面から選手が強くなるサポートをすることがスポーツエージェントの最も重要な仕事と強調されました。同時に、選手が競技に専念できるよう、遠征費などの活動費を賄うための資金調達も重要な役割であると語られました。
「世界一位だからスポンサーがつくわけではなく、応援される選手でないとスポンサーがつかない。その中で多くの企業から応援したいと思っていただけたのは、国枝選手の人柄のおかげです。引退後もスポンサーが減ることがありませんでした」と仰り、本学でも大切にしている人柄や人間性の重要性を日本のスポーツ業界の視点から解説してくださいました。
最後に、「選手と近い距離にいるからこそ、選手の幸せな瞬間を一緒に感じられることが、自分にとっても大きな喜びです」とスポーツエージェントとしてのやりがいをお話いただき、北原様へのインタビューは終了しました。
その後も、「エージェントになるために大学時代にやっておいた方がいいことはありますか?」「多くの選手を担当される中で、スケジュール管理はどうされていますか?」など学生からの質問に一つひとつ丁寧に答えてくださいました。
今回の特別講義を通じて、14年間で築き上げられたお二人の信頼関係や、お二人が作られたリオパラリンピック敗退から東京パラリンピックでの金メダル獲得、そして引退後から現在までの次世代選手育成や車いすテニスの更なる普及の為の多くのストーリーなどをお聞きすることで、スポーツエージェントという仕事の重要性や魅力を学ぶ貴重な機会となりました。