お知らせ
国際学部井上ゼミが常総市立水海道中学校夜間学級の国際交流会に参加
2026年5月26日、国際学部井上ゼミの3・4年生10名が、茨城県常総市立水海道中学校夜間学級で開催された国際交流会に参加しました。
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夜間中学の生徒と一緒に -

感想を述べる井上ゼミの学生
常総市立水海道中学校夜間学級は、2020年に開校した茨城県内唯一の夜間中学校です。10代から30代まで幅広い年代の方々が学ばれており、現在在籍する30名全員が外国にルーツを持ち、うち29名が日本語指導を必要としています。数学・体育など日本語をご専門としない先生方が日本語指導をされていたことから、国際学部の井上准教授が開校当初より、先生方に向けた日本語教育に関する研修を実施してきました。現在では、中学校の先生方が主体となって日本語指導に取り組まれており、夜間学級が地域の多文化共生の発信地となることをめざして様々な行事や特別活動を実施されています。
井上ゼミでは、「ことばと社会をつなぐ日本語教育―コミュニティとの対話による問いの探究―」をテーマに学んでいます。幅広い日本語教育の現場に触れ、実際に現場の声を聞きながら、自身の関心や研究テーマを見つけることを目指しています。現在3期目を迎えるゼミでは、第1期から毎年1回、夜間中学校との交流の機会を設けています。
今回の国際交流会には、日本をはじめ、アフガニスタン、スリランカ、タイ、ネパールなど12か国・地域にルーツを持つ方々が参加しました。参加者は8つのグループに分かれ、生徒たちの母国の国歌を聴いたり、各国の家庭料理を味わったりしながら交流を深めました。食や伝統文化を通じて互いの国や文化への理解を深めるとともに、年齢や国籍の違いを超えて認め合う姿勢を育むことを目的とした催しで、当日は神達岳志 常総市長や服部 仁一常総市教育長なども来場し、地域から高い関心が寄せられました。
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出身地の国歌を歌う夜間学校の生徒
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一緒にパテを頂きました
後日行われたゼミでは、参加した学生たちが交流を通して感じたことや学びを共有しました。
「交流を通して夜間中学校に興味を持ち、現在は卒業論文のテーマとして研究しています。自分自身も外国にルーツがあるため、日本で育つことと、外国にルーツを持つ人が多い環境で育つことにどのような違いがあるのか、また先生方がどのような教育を行っているのかに関心を持ちました」と、交流が研究テーマにつながった4年生の学生もいました。
また、「国歌を歌う場面では、自分は小さな声で歌ってしまいましたが、生徒の皆さんは堂々と自信を持って歌っていて、その姿が印象的でした。実際に交流したからこそ気づくことのできた文化の違いがありました」と振り返りました。
さらに、「外国人居住者については報道からネガティブな印象を持っていましたが、実際に交流してみると、とても親切な方ばかりで驚きました。直接話してみることで、自分が持っていたイメージとの違いに気づくことができました」との声も聞かれました。
国際交流会では、学生たちが授業で学んできた「やさしい日本語」を実践する場面もありました。ある学生は、「最初は質問してもなかなか会話が続きませんでしたが、『やさしい日本語』を意識して話すことで、少しずつ会話が弾むようになりました。調味料を説明する際も固有名詞ではなく、『しょっぱい』『あまい』など分かりやすい言葉に置き換えることで伝わりやすくなりました。相手に合わせた言葉で話すことの重要性を学びました」と振り返りました。
国際交流会の振り返りの後には、今後の交流についても話題が広がりました。井上准教授から「今後は私たちがホストとなって交流の場を企画していきたい」との話があると、学生たちからは「運動会」や「スポーツ交流」、「大学生が普段使う言葉や流行語を紹介する日本語教室」、「日本の給食体験」など、さまざまなアイデアが次々と挙がりました。和やかな雰囲気の中で意見を出し合いながら、今後の交流への期待を膨らませていました。
今回の交流を通して、学生たちは多様な文化や価値観に触れるとともに、「やさしい日本語」の実践や対話の重要性について理解を深めました。井上ゼミでは今後も地域との交流を通じて学びを深め、多文化共生社会の実現に向けた実践的な活動を続けていきます。
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