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教育・研究
2014.03.28|最終更新日:2020.07.24|

2013年度 都市中心部のサイクリング・モビリティの経済分析

都市中心部は,多様な交通手段が多様な目的で集中発生する空間である。自動車交通の整序については,わが国では今日駐車場の整備,駐車場案内システム,通行規制,駐車場共通利用券などの体系化を通じて一定の成果を見ている。それと比較して自転車を中心としたサイクリング・モビリティの整序についてはまだいくつかの問題を残している。通勤通学の自転車交通向けには駐輪場が整備されて問題の一部解消を見たところも多いが,買い物など私事交通を対象とした整序方策はなかなかこれという決め手がなく,依然として放置自転車が路上を占めている。本研究では,柏市柏駅周辺地区の自転車を中心としたサイクリング・モデリティの整序策について対策案を提示して経済的効率性の観点から有効性を分析することを目的とする。

(1) 放置自転車の実態調査,来街者の自転車利用に関するアンケート調査
(2) 放置自転車がもたらす外部不経済のモデルの構築
(3) 駐輪場整備の効果と費用負担のあり方の分析
(4) 柏市柏駅周辺地区のサイクリング・モデリティ対策の提案

 

 

◎ 高辻秀興 経済学部・教授