経済社会総合研究センター 研究活動

2010年度 ユーロ導入後のEU金融資本市場の統合に関する研究

プロジェクト内容

1999年1月に、EUにおいて、欧州単一通貨「ユーロ」が導入されてから、すでに10年以上が経過している。しかし、EUにおける「金融資本市場の統合」はいまだ道半ばである。
たとえば、株式市場を例に取ると、依然として各国の証券取引所において株式の取引が行われ、国ごとに別々に証券決済が行われており、市場の分断状況が続いている。このように欧州における金融市場の統合は、当初に期待されていたいようには順調には進んでおらず、多くの課題や問題を残している。本研究では、EUの短期金融市場、国債・社債などの債権市場、株式市場、デリバティブ市場などの各種金融市場や銀行による貸出市場などを明らかにすることを目的とする。

プロジェクトメンバー

◎中島 真志  経済学部・教授
 佐久間 裕秋 経済学部・教授
 相沢 幸悦  埼玉大学経済学部・教授