経済社会総合研究センター 研究活動

2010年度 1920年代、30年代の金融構造と銀行経営

プロジェクト内容

日本金融史の研究が質量共に本格化するのは1970年代からと言える。高度成長を経て金融の果たす重要性が深く認識された結果であった。90年代には計量分析による研究も活発化し、総じて今日では豊富な蓄積を共有するに至っている。しかし、あまりに細分化された研究の結果、総体的な把握がむしろ困難になってしまった。本研究では、日本における銀行ビジネスモデルの歴史的変転という視角から、これまでの豊富な研究と膨大な資料を見直し、全体的な鳥瞰図を提示する。対象とする時期は、プロモートタイプの銀行のあり方が根本的に問われ、その改編が追及される1920年代、1930年代とする。

プロジェクトメンバー

◎佐藤 政則 経済学部・教授