経済社会総合研究センター 研究活動

2011年度 人口・家族・社会の長期的研究

プロジェクト内容

5年目となる本研究は三つの目的から始まった。第一に速水融名誉教授が麗澤大学に寄贈された、宗門改帳、明治大正府県統計書をはじめとする資料を整理・管理し、麗澤大学図書館の協力を得て、「歴史人口学・家族史アーカイブ」の整備とデータベース化を図ること。第二に、史料の公開と一般利用をめざしての、利用規程を整備していくこと。第三にこの史料を用いて長期的展望にたちつつ人口・家族・社会の多層的・多面的研究を行うことである。第一に関しては様々な困難があったものの、オリジナルの史料のマイクロフィルム・紙焼き資料についての整理と活用のための物理的配置とカタログ化が進んだ。第三についても麗澤アーカイブを利用した研究成果を内外の学会・学術雑誌にて発表し、麗澤アーカイブの重要性をアピールするとともに研究成果を上げている。23年度は残りの資料の整理とデジタル化の他、以下の4点を重点的に第二の目的を進める。(1)資料の内容や質に関する評価基準、また公開にあたっての基準を作成し、(2)各資料をそれらの基準に基づいて整理、資料検索プログラムに反映し媒体超えの資料検索を可能にする。(3)継続して資料のデジタル化を進め、(4)これまで入力してきた良質の史料データを整理し、麗澤アーカイブを利用した徳川日本の人口と家族研究の基礎統計の作成を目指す。尚、これまでの資料整理と研究成果を内外に発信すべく、成果報告とアーカイブ情報を統合したホームページの更新も継続する。

プロジェクトメンバー

◎黒須 里美  外国語学部・教授
  櫻井 良樹  外国語学部・教授
  速水 融   麗澤大学・名誉教授
  斉藤 修   一橋大学・名誉教授
  鬼頭 宏   上智大学・教授
  津谷 典子  慶應義塾大学・教授
  浜野 潔   関西大学・教授
  川口 洋   帝塚山大学・教授
  岡田 あおい 慶應義塾大学・教授
  高橋 美由紀 立正大学・准教授