経済社会総合研究センター 研究活動

2011年度 ユーロ導入後のEU金融資本市場の統合に関する研究

プロジェクト内容

欧州単一通貨「ユーロ」が導入されてから10年以上が経過しているが、EUにおける「金融資本市場の統合」はいまだ道半ばである。 欧州における金融市場の統合は、当初に期待されていたいようには順調には進んでおらず、多くの課題や問題を残している。本研究では、EUの短期金融市場、国債・社債などの債権市場、株式市場、デリバティブ市場などの各種金融市場や銀行による貸出市場などを対象として、これまでの金融市場の統合の道のりを検証し、現状における課題・問題点などを明らかにすることを目的とする。アジアにおいても、近年、共通通貨の導入やアジア債券市場の育成などの構想が検討されているが、これまでのEUの経験を検証・分析することは今後のアジア市場の統合に向けた試みに有益な示唆を与えるものと考えられる。

プロジェクトメンバー

◎中島 真志  経済学部・教授
 佐久間 裕秋 経済学部・教授
 相沢 幸悦  埼玉大学・教授