共創空間研究センター インフォメーション

【開催報告】共創空間研究センター 6月研究会を開催

 2026年6月26日(金)、共創空間研究センターにて「6月研究会」を開催しました。今回の研究会では、「教育における対話型AI利用」をテーマに、今後の研究テーマを具体化するための共創ワークを行いました。

 冒頭では、4月・5月に実施した「家庭における対話型AIの役割」をテーマとした研究会を振り返りました。これまでの研究会では、対話型AIが相談相手や情報提供者として役立つ可能性がある一方で、人間同士の関係の中で生まれる感情や葛藤、共に成長する経験などは代替できないのではないかという意見が共有されました。また、人間とAIの違いや「意識とは何か」といった問いについても議論を重ね、人間とAIそれぞれの特性を理解した上で活用することの重要性を確認しました。

 続いて、是枝裕和監督の映画「箱の中の羊」が紹介されました。本作は、ヒューマノイドを家族として迎え入れる家庭を描いた作品であり、家庭におけるAIの役割について考える題材として取り上げられました。

 また、家庭用ロボットに関する話題や、AI教師が持つ特徴(癖)が別のAIへ受け継がれる可能性を紹介した新聞記事なども共有されました。AIが学習するデータやモデルによって、その特徴が別のAIへ伝達される可能性があることから、教育分野でAIを活用する際には、学習データやモデルの安全性について十分に検討する必要があることが紹介されました。

 その後、「教育における対話型AI利用」に関するより具体的なテーマ(トピック)を発見する共創ワークを実施しました。参加者は、学校教育と生涯教育を軸にそれぞれの関心を整理した後、小グループに分かれ、具体的なテーマや問いを見つけるために意見を出し合いました。

 Zoomチームからは、「探究学習」をテーマに、AIを教師として活用した場合、どのような学習効果が得られるのかという問いが提案されました。また、AIによって学ぶことの本質が失われる可能性についても意見が挙げられました。

 チーム1では、「AIはいじめを解決できるか」をテーマに議論が行われました。地域全体で子どもたちを見守ることの重要性や、人と人との関わりを大切にした教育の必要性について意見が交わされました。

 チーム3では、自己啓発や語学学習など、生涯にわたる学びへのAI活用について意見が出されました。また、AIによって新たな知識や視点を得られる可能性がある一方で、語学教育においては歴史や文化的背景を踏まえた対話など、人が担う役割の重要性についても紹介されました。

 チーム2では、「AI時代に最も大切な教育とは何か」をテーマに議論が行われました。AIを設計・活用するのは人間であることから、道徳教育の重要性や、家庭教育・学校教育・社会教育がそれぞれ役割を果たすことの必要性について意見が交わされました。

 最後に、各グループから提案されたより具体的なテーマ(トピック)について参加者全員で投票を行い、次回研究会のテーマを「AI教師の学習効果」とすることが決定しました。

 今回の研究会では、「教育における対話型AI利用」というテーマについて、探究学習やいじめ、自己啓発、道徳教育など、多様な視点から具体的なテーマや問いを整理しました。今後も共創を通じて、AIと教育の関わりについて議論を深めていきます。

 次回の研究会は2026年7月24日(金)に開催予定です。「AI教師の学習効果」をテーマに、引き続き議論を深めていきます。

公式LINE オープンキャンパス AIに質問