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【開催報告】共創空間研究センター 5月研究会を開催

 2026年5月22日(金)、共創空間研究センターにて「5月研究会」を開催しました。今回の研究会では、前回に引き続き「対話型AIは役立つか?」をテーマに、「家庭における対話型AIの役割」について議論を深めました。

 冒頭では、前回研究会で実施した共創ワークの内容を振り返りました。前回は、「対話型AIは親の代わりになれるか?」を横軸、「対話型AIは兄弟の代わりになれるか?」を縦軸として、参加者それぞれの考えを共有しました。その中では、対話型AIが相談相手や情報提供者として役立つ可能性がある一方で、親子や兄弟姉妹の関係の中で生まれる摩擦や葛藤、共に育つ経験までは代替できないのではないか、といった意見が共有されました。

 また、前回の研究会では、「対話型AIは親の代わりになれるか」と「対話型AIは兄弟の代わりになれるか」という2つの問いをもとに、AIが担うことのできる役割について4つの領域に整理しました。親・兄弟双方の役割を担えると考えるAゾーン、兄弟の役割は担えるが親の役割は担えないと考えるBゾーン、親の役割の一部は担えるが兄弟の役割は担えないと考えるCゾーン、そして親・兄弟のいずれの役割も代替できないと考えるDゾーンの4つです。

 今回は、参加者は2つのチームに分かれ、一方のチームは「兄弟の代わりになれるか」、もう一方のチームは「親の代わりになれるか」をテーマに話し合いました。

 「兄弟の代わりになれるか」をテーマにしたチーム1からは、「知識や学習の部分ではAIは兄弟の役割を果たせるのではないか」という意見が出されました。また、「100%ではないものの、兄弟の役割に近づくことはできるのではないか」との考えも共有されました。

 一方で、「人間の感性や心の部分は代替できない」「AIは人間の感情や心の受容を十分に示すことが難しい」といった意見も挙がりました。また、「音楽や文化、人を慈しむ心といった分野には、人間ならではの思いがあるのではないか」との声も聞かれました。

 議論の中では、対話型AIへの相談が児童相談所への通報につながった事例も紹介されました。参加者からは、「喜怒哀楽を表す表現力にはまだ限界があるものの、AIには大きな可能性があるのではないか」との意見も出ました。

 「対話型AIは親の代わりになれるか」をテーマにしたチーム2からは、「親の代わりにはなれないが、頼れることはある」という意見が出されました。AIは多くの情報を持ち、アドバイスをしてくれる存在である一方で、「最終的な判断は人間がするしかない」との考えが共有されました。

 また、「前向きな姿を見せてくれるのが親の役目ではないか」との意見や、「学校が親の役割を果たしてきたように、家庭環境によってはAIを活用することも考えられるのではないか」との意見も挙がりました。一方で、「AIを活用するためには、判断基準をしっかり持つことが大切であり、そのような力を培うことが共創空間の役割ではないか」との考えも共有されました。

 次に、Zoom参加者からは「4つの領域でさまざまなアドバイスはできるものの、結局のところ親の代わりにも兄弟の代わりにもなれないのではないか」との意見が共有されました。なお、「AIは過去の事例や評価分析をもとに、人間の判断よりも優れているときもある」との考えも示されました。

 また、AI親は喧嘩をしないことから、それはBゾーンに当たるのではないかとの意見が出されました。さらに、Cゾーンについては、厳しくしつけをする親の代わりにはなれないものの、仲介者としての役割を果たせるのではないかとの考えも共有されました。さらに、Dゾーンについては、AIは意識を持っていないため、親の代わりにも兄弟の代わりにもなれないのではないかとの意見も挙がりました。

 さらに、「意識とは何か」という問いをきっかけに、人間とAIの違いについても議論が行われました。AIは人間と区別がつかないほど自然な振る舞いをする可能性がある一方で、人間と同じ意識を持つわけではないことから、その特性を理解した上で活用することの重要性が共有されました。

 今回の研究会では、対話型AIが家庭においてどのような役割を果たし得るのかについて、多様な立場から意見が交わされました。AIの可能性と限界の双方を見つめながら、人間とAIとの望ましい関係性について考える機会となりました。なお、今回の共創を通じて家庭におけるAIの利用とどう向き合うのかという問いを立てて、アクションプランを提案することを今後の課題としたい。


 次回の研究会は2026年6月26日(金)に開催予定です。「教育における対話型AI」をテーマに、引き続き議論を深めていきます。

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