相続工学研究センター
『相続におけるビジネスプラットフォーム論』で学生発表会を実施―終活ビジネスの新たな可能性を提案―
2026年6月5日、「相続におけるビジネスプラットフォーム論」(担当:麗澤大学相続工学センター長・大澤義明教授、欧阳君顔助教)において、学生による事業企画発表会を実施しました。
本授業は、相続事業を展開する株式会社ルリアンおよび提携パートナーをゲストスピーカーに迎え、相続に関する知識だけでなく、相続ビジネスを通して「自他の人生に興味を持つ視点」を養うことを目的として開講されています。
発表会では、受講生が4~5人ずつの8チームに分かれ、「多死社会の到来を背景に設立された学生ベンチャー企業」という設定のもと、資本金100万円で終活に関する新たなサービスを企画・立案しました。学生たちは事業内容だけでなく、市場環境や協業先、プロモーション方法、財務計画まで検討し、実際の企業経営を意識した事業計画を発表しました。
各チームからは、墓地不足や墓守の負担軽減を目指す「未来型のお墓サービス」、終活資金の積立支援サービス、遺品の出品代行サービス、人生でやり残したことの実現を支援する体験型サービスなど、多様な視点から終活に関する課題解決策が提案されました。また、終活に関する総合ポータルサイトや、身寄りのない高齢者の資産活用を支援するサービスなど、社会課題に着目した独創的なアイデアも発表されました。
発表後には、株式会社ルリアン社外取締役で西東京共同法律事務所の吉田衣里弁護士による講話が行われました。吉田弁護士は、自身の弁護士としての経験を紹介しながら、相続分野における法律専門家の役割について解説しました。相続トラブルが発生した際の対応だけでなく、生前の準備や家族間のコミュニケーションが円滑な相続につながることに触れ、「終活段階で発生する課題への解決サービスが広がることで、より良い相続の実現につながる」と学生たちへメッセージを送りました。
続いて、発表内容を評価する表彰が行われました。学生による投票で選ばれた学生賞には、身寄りのない高齢者の資産活用という課題に着目した「株式会社IIS Life」が選出されました。また、教員の採点による教員賞には、遺品を必要とする人へつなぐ遺品出品代行サービスを提案した「株式会社LOOP」が選ばれました。
講評では、株式会社ルリアン代表取締役社長で本学客員教授の小西弘樹氏が、事業計画における財務計画の重要性について言及しました。「事業アイデアだけでなく、どのように資金を調達し、事業として成立させるのかを考えることが重要である」と述べるとともに、今回の経験が将来的な起業や企業活動につながる可能性について学生たちへ期待を寄せました。
また、株式会社ルリアン常務取締役で本学客員准教授の山西康孝氏は、各チームの提案内容について具体的な評価と改善点を示しながら講評を行いました。既存サービスとの差別化やターゲット設定、事業の実現可能性など、実務家ならではの視点から助言が送られ、学生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
学生たちは約3ヵ月にわたる授業を通して、相続という社会課題を多角的に捉えながら、ビジネスの視点で課題解決策を考える力を養いました。今回の発表会は、専門知識だけでなく、企画力やプレゼンテーション力、チームで協働する力を実践的に学ぶ貴重な機会となりました。
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事業企画を発表する学生
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学生賞を受賞した「株式会社IIS Life」のメンバー
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教員賞を受賞した「株式会社LOOP」のメンバー
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講評を行う株式会社ルリアン代表取締役社長・本学客員教授の小西弘樹氏











