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教育・研究
2020.01.09|最終更新日:2020.08.13|

【開催報告】
Reitaku University 5th Annual Global Seminar 2019を開催

2020年1月6日(月)、フィンランドのヘルシンキ大学で研究員・講師を務める匝瑳岳美先生をお迎えし、Reitaku University 5th Annual Global Seminar 2019「独立100年のフィンランドに独自の音楽文化は存在するか?」を開催しました。

匝瑳先生はフィンランド在住で、ヘルシンキ大学の研究員および講師として教鞭をとるとともにTASH JAPAN SUPPOR代表取締役も務められています。

匝瑳先生の講演

セミナーには、学生や一般からの聴講希望者を含め、23名が参加。
音楽文化を題材とした講演にふさわしく要所要所でさまざまな音楽が流され、終始華やかな雰囲気でセミナーは進みました。
周辺の列強国に翻弄されてきた歴史をもつフィンランド。国家としての短い歴史と音楽文化の急速な成熟との密接な関係、現在の国を挙げての手厚い音楽教育支援への展開、というフィンランドとその音楽文化の100年史のダイナミックな流れを、匝瑳先生は魅力的な音楽と音楽学の専門的な知識を交えながら丁寧に解説してくださいました。音楽が文化的に循環し発達していくためにどんな要素が関わってくるか、という大きな視点から捉えることで、ポイントを多角的にそして分かりやすく紐解いてくださる匝瑳先生の講義に、参加者は興味深く聞き入っていました。

質疑応答ではさまざまな質問が

質疑応答の場面でも、フィンランド音楽界の現在の状況や、音楽に対する考え方、ハードロックなど特定分野に関するものまでさまざまな質問が出され、参加者の関心の高さがうかがわれました。

講演後に、改めて匝瑳先生のお話を伺いに行く参加者の姿も見られ、「フィンランドの音楽文化」をじっくりと学ぶことができたセミナーとなりました。