お知らせ
【学生の活躍】動物園で考える、サイの密猟問題 自主企画ゼミナール/PBL演習「アフリカを学ぶ、アフリカから学ぶ」が金沢動物園で活動
自主活動ゼミナール「アフリカを学ぶ、アフリカから学ぶ」(代表:宇賀さくら さん/国際学部3年次生)は、2026年9月19日(土)、横浜市立金沢動物園で行われた「世界サイの日」関連イベントの運営ボランティアに参加しました。認定NPO法人「アフリカゾウの涙」(東京都渋谷区)の協力のもと、2名の本学学生が、密猟問題に関する展示説明、折り紙ワークショップ、来園者への説明の3つの活動に参加しました。
なぜ、いま犀(サイ)なのか
9月22日は「世界サイの日」です。世界には5種のサイが生息しており、IUCN(国際自然保護連合)の専門家グループが2025年に報告した推定個体数は、シロサイ約15,752頭、クロサイ6,788頭、インドサイ4,075頭、ジャワサイ約50頭、スマトラサイ34〜47頭です。ジャワサイ、スマトラサイ、クロサイは、絶滅危惧のなかでも最も深刻な区分(CR)に位置づけられています。主な脅威の一つが、角を目的とした密猟です。
「アフリカゾウの涙」によると、密猟されたサイの角の主な需要先は、中国やベトナムなどアジアの市場です。角は髪や爪と同じケラチンでできており、科学的な薬効は確認されていません。それでも万能薬として信じられてきたことに加え、経済成長にともなって、富裕層のステータスシンボルとしても求められるようになりました。アフリカで失われる野生動物たちの命と、アジアの消費マーケットの拡大。サイの問題は、二つの地域をつなぐ、まさにグローバルな問題でもあります。
当日の活動
展示説明の補助では、サイの密猟や個体数の減少の背景について来園者にお伝えしました。折り紙ワークショップでは、指導員の方と一緒にサイを折りながら、サイの支援について話しました。来園者への説明では、多くの人に関心を持ってもらうことができました。
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前年に失われたサイの個体数を折り紙にして視覚化した園内の様子
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折り紙ワークショップの準備として折り紙の指導を受けている様子
協力団体について
「アフリカゾウの涙」は、密猟から野生動物を守るために活動する団体です。ケニアでは、探知犬とハンドラーによる密猟対策などに取り組み、日本では、サイの問題に取り組む「サイプロジェクト」などを展開しています。日本の折り紙文化を生かして、サイの問題を発信する取り組みも行っています。今回、本学学生が現場で学ぶ機会をいただきました。
学生の声

サイの飼育舎の前で、「アフリカゾウの涙」サイプロジェクト担当者と参加者たち
参加した学生からは、次のような声が寄せられました。
「これまで知らなかった分野のお話を初めて聞きました。限られた資源の利用と、人間の経済規模を拡大したいという欲の間の構造は、自分の卒業研究とも関連しているので興味深かった。時に搾取を生み出してしまうために、気をつけて見ていかなければならない視点だと、あらためて認識しました。」(国際学部4年・男子)
「今回初めて動物の保護ボランティア活動に参加し、サイの角の流通や密猟の深刻な実態を学びました。資料や模型を用いた子どもにも伝わる説明が印象的で、保護活動における啓発の重要性を実感しました。」(国際学部3年・女子)
今後に向けて
この自主企画ゼミナールは、アフリカの社会や人の営みを、現地から学ぶ姿勢をとても大切にしています。今回の経験で、「伝えること」は「学ぶこと」でもあると実感しました。アフリカで起きていることを、アジアの需要、そして日本にいる私たちの暮らしとつなげて考える。それが、アフリカの問題を日本で考え発信する意味だと考えます。今後も学生たちのアフリカに関する取り組みをサポートしていきます。(担当教員:国際学部 佐藤裕視 講師)
今年度、本自主ゼミは国際学部設置科目「PBL演習」として継続して発展してゆく予定。また活動単体にご関心のある方の参加も歓迎します。ご関心のある方はSNSを通じて代表者までご連絡ください。
今回の活動に協力してくださった団体です。最新情報は下記URLから入手いただけます。
- 協力団体:認定NPO法人 「アフリカゾウの涙」HP https://www.taelephants.org/index.html
- 活動場所:横浜市立金沢動物園HP https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/
同公式Instagram https://www.instagram.com/kanazawa.zoo.official/











