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2022.02.10|最終更新日:2022.02.11|

【開催報告】黒須ゼミ第21期生(Cohort2020)卒業研究・公開口頭発表会を開催

2022年2月5日(土)、黒須里美教授ゼミナールの第21期生(Cohort2020)卒業研究・公開口頭発表会が開催されました。

今回の発表会は、新型コロナウイルスの影響を受け、Zoomを活用したオンライン形式にて開催され、4年生のご家族、教職員、学生、卒業生、一般の方を含めた38名の方にご参加いただきました。

今年の発表者と卒論テーマは下記の通りです。

第1セッション  『学生たちの「リアル」』

■川名彩加(英語コミュニケーション専攻)「コロナ禍でのマスク着用と印象形成」
■永淵璃子(英語コミュニケーション専攻)「社会不安障害における現在と未来:「不安」を乗り越えるためには?」
■川上真広(英語コミュニケーション専攻)「留学生のリアルな現状」

第2セッション  『出会い、結婚、そしてその後』

■岩井 竜也(日本語・国際コミュニケーション専攻)「結婚の市場化と現代の出会いの変化」
■土倉 花(英語・リベラルアーツ専攻) 「夫婦関係と子どもの結婚観」
■齊藤里実(英語コミュニケーション専攻) 「家庭内平等~男女の家事育児の理想と現実~」

外国語学部英語コミュニケーション専攻3年次の門倉拓哉さんより、報告書が届きましたのでご紹介します。

門倉拓哉さんからの報告

 今回の発表会には、ゼミ生、4年生のご家族、職員(学生相談室、キャリアセンター、教務課、図書館)、一般の方、ゼミ卒業生、そして新ゼミ生を含め総勢38名の方々にご参加いただきました。参加された卒業生の方々からは、「コロナ禍という制限のある学生生活だったと思いますが、皆さんの前向きで頑張っている姿をみて本当に尊敬しました。」と励ましの言葉をいただきました。

 発表会では2部のプログラムに分かれて、4年生による卒業研究の成果が発表されました。

 第1セッション「学生たちの『リアル』」では、現代の日本の学生生活の現状について「第一印象」「社会不安障害」「留学生」の観点から注目しました。新型コロナウイルスの流行が与えたマスク着用による第一印象の変化、心理的ストレスに起因する精神疾患の増加、外国人留学生への差別意識など、コロナ禍で浮き彫りになった社会生活への不安と向き合う機会となりました。

 第2セッション「出会い、結婚、そしてその後」では、現代の日本の結婚観について「マッチングアプリ」「夫婦関係」「家事・育児分担」の観点から分析しました。恋愛結婚の主流化による男女の出会いの多様化、夫婦関係が与える子供の恋愛観への影響、高度経済成長期の性別分業の進行など、時代の流れが生み出す日本人の結婚観の変容が明らかとなりました。

 今回の卒業論文全てに共通する要素は、時代環境の変化が伴っていることです。コロナ禍で生じた社会生活への不安や、自由恋愛に基づく男女関係への認識の差は、いずれも時代の移り変わりによって生み出されました。新型コロナウイルスの流行を受けて、私たちの日常生活におけるコミュニケーションや働き方が大きく変わろうとしています。コロナ禍を乗り越えてきた私たちだからこそ、自身がいる環境に対して臨機応変に対応していくことの大切さを実感した発表会でした。

  • Screen Shot 2022-02-05 A.pngのサムネイル画像発表会後の集合写真
  • Screen Shot 2022-02-05 川名報告.pngのサムネイル画像セッション 発表時の様子

発表者の皆さん、発表お疲れさまでした。卒業する皆さんの今後益々のご活躍を心より期待しています。