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【開催報告】外国語学部「Advanced Commonwealth Studies B」 の授業にて、カナダ観光局 半藤将代氏による特別講義を開催

2025年12月2日(火)、外国語学部英語・リベラルアーツ専攻3・4年生を主対象とする「Advanced Commonwealth Studies B」(カナダ研究、担当:田中俊弘教授)の授業において、カナダ観光局日本地区代表の半藤将代氏を講師にお招きし、「カナダ観光の力」と題した特別講義を開催しました。
講義の冒頭で半藤氏は、カナダの魅力として、広大な自然がもたらす "オープンスペース"、多様性を尊重する "オープンハート"、自由な気持ちになれる "オープンマインド" の3点を挙げ、「観光は世界をより良くすると信じている」と語られました。そしてコロナ禍以降カナダでは観光の在り方が見直され、サステナビリティを重視し、住民と旅行者の双方が幸福になれる持続可能な観光へと価値観が変化したと述べられました。
それぞれの土地に息づく多様な物語があり、それらが結びつき一つのカナダのストーリーを形づくっているとして、現在カナダが目指す観光について、以下の4つのキーワードをもとに、具体例を交えながら、詳しくご説明くださいました。
質疑応答では、日本人と海外旅行者との"対話の姿勢"の違いについても話が及びました。日本人はガイドの話を静かに聞く傾向がありますが、海外の旅行者は積極的に質問をし、地域の人々との会話を楽しむ傾向があります。地元の方々にとって質問されることは、「自分たちの文化に関心を寄せてもらえた」という大きな喜びですと話し、半藤氏は学生たちに向けて、「ぜひ質問する習慣を身につけ、その土地で暮らす人々との対話を楽しんでほしい」とメッセージを送りました。
また、「カナダでおすすめの食べ物は?」という質問に対して半藤氏は、「何を食べるかだけでなく、どこで、どんな自然の音とともに味わうのかという"体験そのもの"を楽しんでほしい」と述べられ、カナダの観光における"共感と体験"を大切をしている姿勢が深く伝わりました。
講義の最後には、田中教授、授業を参観した渡邊信副学長、そして学生たちとともに記念写真を撮影し、温かい雰囲気のなかで特別講義は締めくくられました。
今回の講義は、それぞれの地域に受け継がれてきた物語に触れるとともに、カナダが掲げる"観光の力"と、これからの観光のあり方を考える大変貴重な学びの機会となりました。ご講演くださった半藤将代氏に、改めて心より感謝申し上げます。











