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2024.11.22

【学生の活躍】インドネシアでの日本語教育支援と日本文化普及に貢献する活動

 国際学部のPBL(Project Based Learning)科目の一つである「多文化共生プロジェクト:インドネシア」に所属している学生から、2024年8月13日~8月27日の日程でインドネシアを訪れた際の現地活動レポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 私が所属している活動団体「多文化共生プロジェクト(インドネシア)」は、インドネシアで技能実習生として働く予定の方々に対して、日本語や日本文化の理解を深めることを目的としたボランティア団体です。活動は国際学部 家田 章子准教授が監修しており、学生たちが主導して計画・実施しています。活動内容は、実習生が日本に適応しやすくなるように日本語会話の練習を行ったり、日本での生活マナーや文化についての説明を行うことです。担当の先生は、日本語教育を専門とする方で、指導や助言をいただきながら進めています。

 2024年8月13日~8月27日にかけて現地を訪れ、言語と生活文化などの相互交流をおこなってきました。今回の活動の目的は、日本語を学ぶインドネシアの実習生に会話練習の場を提供し、日本の文化や習慣について深く理解してもらうことです。日本で働くことを目指す実習生が、現地での生活や仕事に円滑に適応できるよう、文化理解や言語能力をサポートする必要性を感じて活動を決意しました。社会的には、日本に来る外国人労働者が増加する中で、文化の違いが課題となっているため、多文化共生の一環として活動を進める意義があると考えています。

 インドネシアの技能実習生送り出し機関「DMI」を訪問し、現地の学生と多彩な文化交流活動を行いました。日本文化や生活マナーに関するプレゼンテーションに加えて、飲食業に関わる方々へ向けた天ぷらや炊き込みご飯の調理実習を実施し、宗教上の配慮も学びながら共に日本食を体験しました。また、地域の小中学校や高校も訪問し、書道やそろばん、けん玉、キャラ弁など、日本の伝統やユニークな文化を紹介しました。小学生たちの間では日本アニメやキャラクターへの関心が高く、日本文化が広く受け入れられていることを実感しました。

 さらに、トゥルンアグンで開催されたコスプレ&カラオケ大会では審査員として参加し、日本のアニメソングやコスプレに情熱を持つ地域住民がレベルの高いパフォーマンスを披露しました。日本人の審査員として評価することで参加者のモチベーション向上にもつながり、日本文化の浸透を肌で感じました。また、DMIの学生との交流では、インドネシアの文化や伝統的な衣装・おもちゃについてのプレゼンテーションを受け、異文化理解を深めると同時に相手のスピーキング力向上にも貢献できたと思います。さらに、現地のムティアラビーチにも出かけ、一緒に過ごしながらリラックスした雰囲気で会話練習の相手をする機会もありました。こうした交流を通じて、学生のスピーキング力向上に貢献しつつ、私たちもインドネシア文化への理解を深めることができました。

 活動を通じて、双方が文化を学び合い尊重し合う場面が多く、日本とインドネシアの相互理解がより一層深まる貴重な時間となりました。日本ではイスラム教への理解がまだ低いと感じています。日本人のイスラム教に関する理解度を調査し、日本に暮らすイスラム教徒に対する配慮や理解を今後もっと周知するため、学内にイスラム教に関する展示を行っていくなど、活動を継続していきたいと思っています。

  • 写真①.jpg書道体験の様子
  • 写真②.jpgインドネシアの伝統的な衣装を着用させて頂いたときの様子
  • 写真③.jpg様DMIの学生へプレゼンテーションをしているときの様子
  • 写真④.jpg中学校訪問の様子


写真⑤.jpgDMIの学生と調理実習をした様子


文責・活動メンバー:国際学部 三浦 彩音(代表・4年)、大和田 花(4年)
          経済学部 佐原 琉斗(3年)、櫻井 将博(3年)、高谷 大翔(3年)

※本活動は「麗澤大学後援会自主活動支援」として活動を支援致しました。