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2024.12.20

【学生の活躍】石垣島八重山に残る伝統的な土地公祭「豚祭り」から学ぶ日台関係の原点を探る

 邱イー琪准教授の台湾ゼミの学生のうち、台湾の華僑や現地の伝統的な祭りに興味を持つ学生2名が、2024年9月16日から9月19日までの日程で石垣島を訪れました。そのレポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 本活動は、戦後における台湾と日本の関連性を探究した1月の台湾研修に続く後続研究です。
戦前「八重山台湾農業開墾隊」に関わった元台湾移民の方のお話を伺い、現地の催事や史跡に触れてきました。

1日目: 台湾華僑懇親会

華僑の方々から、台湾移民の歴史や価値観についてお話を伺いました。

2日目: 土地公祭「豚祭り」

土地公祭は台湾から取り寄せた建築資材で作られた「福徳廟」で行われます。
参加者がそれぞれ持ち寄った供物を並べ、例えば豆もちには「たくさんの人が訪れるように」という願いが込められています。また、台湾特有の長い線香を供えるほか、紙銭を燃やして神様に届ける儀式も行われました。

3日目: 台湾華僑懇親会(台湾農業者入植顕頌碑)

日本パイン産業発祥の地であるパイン缶詰工場跡地を見学しました。石垣島は、台湾の員林地方と同様に赤土であったため、パイン畑の栽培に適していました。そこで生産者の募集が行われ、水牛を活用することで作業効率が向上し、この地でパイン産業が根付きました。
台湾はかつて日本の一部とされ、日本によるインフラ整備が進められました。この整備には学校の建設や教育の提供、雇用の創出が含まれ、これが台湾の発展に寄与し、さらに日本にも還元される構造となっていました。


土地公祭に参加した台湾ゼミの様子はRBC琉球放送のニュースで取り上げられました。この活動を通じて、台湾華僑の現状や価値観についてより深く理解することができました。これらの知見を後輩たちに引き継ぐことが重要であると考えています。さらに、土地公祭「豚祭り」の知名度向上や石垣島の方々の参加者増加を目指し、活動を広く周知していく計画です。

【琉球放送】RBC NEWS 台湾伝統の神事「土地公祭」 台湾出身者多い石垣島(外部サイトへ移動します)


  • 35D7ED3C-4F16-457B-B5D1-45B7A927B58F.jpeg商売繁盛や無病息災を願う「福徳正神」に供物をお供えする
  • 45148213-6C49-42C0-A1D2-6807B7B38914.jpeg祀られた豚は台湾語で吉を意味するオレンジと神様のお金を咥えている□□
  • 54675780-6DF0-4E33-B028-BD90A7DF4136.jpeg土地公祭の準備や片付けに参加をし、華僑の方と交流を深めた
  • 14063902-2535-40A6-A2ED-4F44A4392081.jpeg日本パイン産業発祥の地の写真


文責・活動メンバー:外国語学部 山本 夕起乃(代表・4年)、小林 楓(4年)
          

※本活動は「麗澤大学後援会自主活動支援」として活動を支援致しました。