お知らせ
【イベント開催報告】 マンリオ・カデロ氏 麗澤大学にて名誉博士号授与、記念講演会を実施
令和2年9月9日(水)に駐日外交団長・サンマリノ共和国特命全権大使であり、 モラロジー研究所顧問のマンリオ・カデロ大使(以下、 カデロ大使)が来校し、麗澤大学名誉博士号授与式を執り行いました。
授与式に先立ち、徳永学長から名誉博士号授与に至る経緯を以下のようにご紹介しました。(一部抜粋)
『麗澤大学名誉博士規程には「名誉博士の称号は、本学の建学の精神に則り、学術・文化の向上、国家・社会の発展及び人類の安心・平和・幸福の実現に顕著な貢献をした者に授与する」と明記されております。カデロ大使への本学名誉博士号の授与は、大学執行部会議および大学教員人事委員会の議をへて、全会一致で承認され、本日ここに授与式を挙行する運びとなりましたことをご報告申し上げます。』
全文はこちらからご確認いただけます。
この授与式には麗澤大学の関係者、モラロジー研究所関係者が参加しました。
※コロナ感染症拡大防止対策を徹底し、 参加者を限定した上で執り行いました。
授与式後には本学から詩吟と剣舞を披露し、和やかにご鑑賞いただきました。その後カデロ大使による記念講演会を開催しました。講演テーマは「駐日外交団長から見た、日本と世界」とし、45分間ご講演いただきました。本学国際学部1年生の学生も約50名参加し、貴重な講演を興味深く拝聴しました。講演は全て日本語で行なわれ、カデロ大使は「日本の伝統と文化には良いところがたくさんあり、中でも縄文時代のシビリゼ―ションは世界で一番古く、大切なことが学べる。『エコロジ―』という言葉はギリシアでできたものだが、争いもなく、魚や野菜、フルーツだけの健康的な自然生活を送っていた縄文時代ですでに生まれていた。今こそ世界が真似をすべきである」「日本のヲシテ文字(縄文の文字)は中国の漢字より古く、歴史がある。また世界204ヶ国に国旗があるが一番古い国旗は日本の国旗であり、日本は非常にユニ―クで美しい国だ」「日本が戦争に負けた時に一番力を入れたのは『教育』である、それは大学、博物館、水族館、動物園が世界で一番多いことなどからもわかる」などご講演いただきました。
さらにカデロ大使は「義理と人情」という言葉が大好きで、日本人の「マメさ」や「もったいない」「ごくろうさま」は上手く英訳ができない非常に素敵な言葉であるともお話しされました。
その後の質疑応答では大学生からの質問に一つひとつしっかりと耳を傾けながらお答えいただきました。「今後の麗澤大学での3年間で常に頭に入れておくべきことは?」という質問には「世界では『頑張って1番になりなさい」という教えも多いが、日本は『みんな仲良くしなさい』という考えがあり、大変素晴らしいと感じている。日本人がもっともっとバイリンガルになってほしい、そうすれば日本の考えが世界に広がり、もっと素敵な世の中になる。麗澤大学にはモラロジーという教育があり、しっかりと学び相手を尊敬する・守るという意識を持ってください」とお答えいただきました。最後には笑顔で「みなさんたくさん勉強して、仲良くしてください」と答えるなど、非常に温かみのある雰囲気でお答えいただきました。
カデロ大使は日本の文化をお話しされる際や母国サンマリノ共和国に建立されたヨ-ロッパ初の神社本庁公認の「サンマリノ神社」やそこで行われる日本祭りのお話をされる際など、本当に日本に対して強い想いをお持ちであると感じることができるお姿がとても印象的でした。
また、麗澤大学名誉博士号の授与は「孔 徳成 氏」「犬養 道子 氏」「張 榮發 氏」「ダライ・ラマ法王14世」に続き第5号としてカデロ大使に名誉博士号を授与する機会が訪れましたことは、本学にとってまことに喜ばしく誇らしい慶事となりました。
徳永学長挨拶
廣池理事長挨拶
左から徳永学長、マンリオ・カデロ大使、廣池理事長
本学による詩吟と剣舞のおもてなし
プレスリリース原稿は こちら