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教育・研究
2020.09.23

【出版のご案内】
国際学部 櫻井良樹教授の編著による『幕末・明治の茶業と日米交流―中山元成とG・R・ホールを中心に―』が出版されました

 本書は本欄でも何回も活動をご紹介させていただいている、2017年から3年間にわたって行われた茨城県境町よりの委託事業の成果を櫻井良樹教授が中心となって論文集にまとめたものです。

 日本の茶は、幕末から明治期の輸出商品として、生糸に次ぐ重みを有していました。本書は、幕末・開講に際して、横浜において外国人貿易商に初めて本格的な茶売り込みに成功したとされる中山元成の残した記録(東京大学蔵)と、横浜からアメリカに初めて茶輸出を行ったと語るジョージ・ロジャーズ・ホールの活動と、その商社の取り引き記録(ハーバード大学蔵)を手がかりに、当時の日米間の交通・通信状況をふまえて、茶の流れを追ったグローバル・ヒストリーです。
 1859(安政6)年秋に横浜で取り引きされた日本茶が、上海に運ばれ、そこで再パッケージされ、ニューヨークに到着したものが、10月に「江戸ウーロン茶」と銘打った「日本茶」として販売されたことがわかりました。また明治初期の茶の海外販売戦略における諸問題も明らかにしています。

【『幕末・明治の茶業と日米交流ー中山元成とG・R・ホールを中心にー』】

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◆発売日:2020年8月
◆櫻井良樹編著   
◆出版社:日本経済評論社
◆価 格:4,500円(税抜)

目次(*は櫻井教授の担当した章です。)

第1章 中山元成という人(*
第2章 ペリー来航と中山元成の長崎滞在(安政21855年)
第3章 中山元成の茶売り込み(*
第4章 アメリカ人ジョージ・ロジャーズ・ホール(書簡史料の紹介を中心に)
第5章 横浜開港初期におけるアメリカへの茶貿易(*
第6章 明治期における茶の粗製濫造問題と中山元成の活動
第7章 明治維新後の中山元成(精製無色茶へのこだわり)(*

【著者プロフィール】
櫻井 良樹 (さくらい りょうじゅ)
麗澤大学 国際学部教授。 専門は、「国際交流史」「近代日本政治外交史」。
上智大学文学部史学科卒業後、上智大学大学院博士課程単位取得退学。博士(史学)。
主要著書に『国際化時代「大正日本」』(吉川弘文館)、『加藤高明』(ミネルヴァ書房)、『華北駐屯日本軍』(岩波書店)などがある。

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