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教育・研究
2021.06.30|最終更新日:2021.11.08|

高校と連携し、オンライン授業で地域の特性や観光資源について学ぶ

6月22日(火)5限の山川ゼミ(外国語学科 ドイツ語・ヨーロッパ専攻)の授業で、北海道ニセコ高校と連携した「オンライン合同授業」を実施しました。

山川ゼミでは実験観光学を学んでおり、地域社会に入り込んで土地のことを文献調査し、土地の人と語り合いながら情報収集をすることができるようになることを目的としています。その授業の一環として今回の合同授業が実施されました。

今回の授業にはニセコ高校から2名、山川ゼミから14名が参加し、日頃の学修や研究成果について共有し、地域の特性や観光資源についての理解を深めました、

ニセコ高校からは、2名の学生が「ニセコワイナリー」でのインターンシップを経て考案したニセコワイナリーやヴィンヤード、チーズ工房などを巡って楽しむ「フットパスコース」を発表しました。このツアーは既にニセコ町長や地元の外資系ホテルへも提案しており、今後はニセコリゾート観光協会へも提案される予定です。

その後、山川ゼミの学生が取り組んでいる北海道枝幸町との連携活動について紹介しました。 活動は「大学生の視点で枝幸町の観光資源を見て、若者を誘致すること」、「町内にあるミュージアムの訪問者を町内観光や飲食に繋げ、産業の活性化につなげる」という2つのミッションのもと行っており、例年は現地に訪問し調査等を行ってきましたが昨年度に引き続き、今年度も新型コロナウイルス感染症の影響により訪問は中止となりました。現地に行けない状況でも、学生たちは町役場や枝幸高校へのヒアリング調査やアンケート、インターネットでの情報収集に取り組み、オホーツク文化とアイヌ文化、食文化や国際交流など個人個人で枝幸町に関することを調べています。

フットパスコースの発表を聞いた山川ゼミの学生から「ニセコの名物であるワイン、チーズやトマトからイタリアンが連想された。今後景観の良いニセコでイタリアンを売り出していけたら海外の方や観光客へのアピールになるのではないか」という意見や、オホーツク海沿岸のカフェの分析調査をしている山川ゼミの学生に対し、高校生より「カフェに視点を向けているのが斬新で、ニセコのツアー企画にも取り組みたい」という声があがるなど、活発な交流が行われました。

7月1日(木)の授業では、枝幸町にあるミュージアム「オホーツクミュージアムえさし」の館長による特別講義が行われます。また、山川教授がモデレータを務める第26回「中央ユーラシアと日本の未来」公開講演会「SDGsと多文化社会-先駆的な試みを行う北海道ニセコ町」が7月8日(木)にオンラインにて開催されるなど、今後もZoomをならではの交流を実施して参ります。