お知らせ

教育・研究
2022.09.21|最終更新日:2022.09.26|

【実施報告】国際学部「経営学概論B-G」にて、日野興業株式会社の熊本好美氏による特別講義を実施

 国際学部「経営学概論B-G」(内藤知加恵助教)の特別講義として、「建設業界におけるダイバーシティマネジメント(女性活躍推進)」がおこなわれました。

 千葉県内企業で仮設トイレの創業メーカー、日野興業の営業企画部・熊本好美氏を講師にお迎えしました。この特別講義は、今回3回目となり、毎回学生たちにも人気のプログラムです。

 「もし仮設トイレを作るとしたらどのような工夫がされていたら利用しやすいか」という観点において、学生たちが自由にアイデアを出し合い、議論しました。男子学生が「女子が気分のあがるピンクを基調にしたものがいいと思う」という意見を出すと、女子学生が「ピンクなどかわいい色より、木目の落ち着いたトーンのもののほうが多くの女性の共感を得られる」というコメントがあったりと、白熱したやりとりになりました。意見交換を重ねていくうちに、男子学生から、「母親がトイレに入っている間、幼児を外に放置するのは心配なので中に子どもも一緒にいられるだけのスペースが欲しい」「生理用品を置く場所にも配慮があったほうがいいのではないか」といった、ダイバーシティにおける細やかな目線が出てきたことも印象的でした。

 講義後に寄せられた感想をご紹介します。

 「今まで建設業でのトイレ問題に気がつきませんでした。それはどうしても自分の中での女性は建設業にあまりいないという偏見が少なくともあったからだと考えます。私は仮設トイレを使うときは夏のジメジメとした中で匂いの強いイメージがありました。しかし、講義を受けていろいろな設備のある進化したトイレもあるんだな、と思いました。もし建設現場で自分1人だけ女性だったら、1人のために女性用仮設トイレを設置するコストをかけないといけないのか、と、自分がもし会社経営者側だったら考えてしまうと思いました。」

 「仮設トイレ一つから、いろいろなことを考えられるということに驚きました。現在の建設業界はどうしても男性が多く女性の立場が弱くなりがちですが、仮設トイレからのアプローチの重要性を感じました。マイノリティの人が働きやすい環境を整えることが、マジョリティーの人たちに対しても、メリットのある行動だという話を聞いて、少数意見の尊重の大切さを改めて感じました。」

 「今回の講義を受けて女性の社会進出が進んでいるなと感じました。熊本先生から、仕事に対する熱量をとても感じました。自分の仕事にとても誇りを持って講義をしておられたので、自分も将来仕事を就く時には、自信を持って仕事ができる場所を見つけて行きたいなと思いました。」

  • 7.4① (圧縮).jpg
  • 7.4②(圧縮).jpg