お知らせ
【開催報告】「結婚の平等と人権」に関する特別講義
2023年6月16日(金)、本学外国語学部のクリスティコリンズ准教授が担当する上級専門科目である3年次生向けの「Gender Studies A」の授業において、アメリカにおける婚姻の平等・同性婚の合法化を目指してリードしてきたジョン・ルイス氏をお招きして、特別講義を実施いただきました。また、ジョン氏の夫であるスチュアート・ガフニー氏もオンラインでご参加くださいました。
「Gender Studies A」の授業は、社会における様々な問題とジェンダーがどのように交錯しているのかを知り、取り組むべき不平等な問題点の事例を導き出すことなどを目的に開講されています。本特別講義は授業の履修者の他、全学部・全学年に募った希望者が参加しました。
今回の特別講義のテーマは「Marriage Equality: Love and Human Rights 結婚の平等: 愛と人権」
まずLesbian、Gay、TransgenderなどLGBTQの概要と様々な生き方について紹介いただきました。その後、ジョン氏とスチュアート氏の幼少期からお二人の出会いまでを振り返った後、婚姻の平等・同性婚の合法化を目指した活動を始めるきっかけとなる出来事をお話くださいました。
それは、サンフランシスコ市役所の前で行われた婚姻の平等を訴える運動にジョン氏が参加したことでした。運動中に、サンフランシスコ市より同性婚が認められ、ジョン氏はその場でスチュアート氏へプロポーズ。晴れて婚姻関係を結ぶことができました。
しかしその1ヵ月後、カリフォルニア州最高裁が同性カップルの婚姻を剥奪。「アメリカでは1967年に異人種間結婚が認められた。同性婚も異人種間結婚と同じように平等な権利として認められるべきではないか」というスチュアート氏のお母様の体験を基に、お二人は再び活動を続けていきました。その後、2008年にカリフォルニア州最高裁は同性婚を認めましたが、その直後、州民投票により再度訴訟されることになります。7年間の長い活動を経て2015年、ついにアメリカ連邦最高裁が全米で同性婚を合法化し、
最後に、同性婚を認めないことで当事者を追い詰めてしまう事を例に結婚の平等の重要性、アメリカでは合法な結婚を認められた場合、1532もの権利を得ることができるという法の下の権利と尊厳をレクチャーいただきました。講義終了後の質疑応答で出た「LGBTQへの偏見が残る中平等な社会を実現する為に、私たちができることは?」という質問には、誰もが人として平等な権利を持っていることを理解してほしい、そして当事者から直接話を聞きストーリーを知ってほしいとお答えをいただきました。そして、もし同じ問題で悩んでいる人がいたとしても、「あなたはあなたのままでいい」という熱いメッセージをいただき講義は終了しました。
John Lewisジョン・ルイス氏弁護士。夫であるStuart Gaffneyスチュアート・ガフニー氏とともに、19年前から結婚の平等運動をリードしています。また、2008年にカリフォルニア州に結婚の平等をもたらした歴史的な訴訟の原告であり、長年にわたり、「Marriage Equality USA」の取締役を務め、2013年と2015年の全米結婚平等訴訟においては、連邦最高裁判所への準備書面を作成しました。現在も「Marriage Equality」を通じて、米国、 |