経済社会総合研究センター 研究活動

2010年度 人口・家族・社会の長期的研究

プロジェクト内容

本プロジェクトは、第一に速水融名誉教授が麗澤大学に寄贈された、宗門改帳、明治大正府県統計書をはじめとする資料を整理・管理し、麗澤大学図書館の協力を得て、「歴史人口学・家族史アーカイブ」の整備とデータベース化を図る。第二に、史料の公開と一般利用をめざしての、利用規程を整備していく。第三の目的は、この史料を用いて長期的展望にたちつつ人口・家族・社会の多層的・多面的研究を行うことである。平成19年にスタートした本プロジェクトがめざすアーカイブは、日本における歴史人口学研究の拠点として内外にその名を認知されつつある。資料を寄贈された麗澤大学名誉教授速見融氏の文化勲章受章に象徴される通り、本プロジェクトの使命は非常に重要であると認識される。また、海外では長期ミクロ史料データベースの標準化と共有化をめざし、欧米の研究者を中心に発展しているプロジェクトにおけるデータベースと、本プロジェクトの整備するデータベースの連携が期待されている。これまでの整理・管理作業を継続し、長期的に残る良質な史料のある重点地域とともに短期史料の活用もめざしたデータベース化と研究を進めていく。また、本年はこれまでの史料整理と研究成果を内外に発信すべく、成果報告とアーカイブ情報を統合したホームページの作成もめざす。

プロジェクトメンバー

◎黒須 里美  外国語学部・教授
 櫻井 良樹  外国語学部・教授
 鬼頭 宏   上智大学・教授
 浜野 潔   関西大学経済学部・教授
 高橋 美由紀 立正大学経済学部・准教授
 津谷 典子  慶應義塾大学経済学部・教授
 岡田 あおい 慶應義塾大学文学部・教授
 川口 洋   帝塚山大学経済情報学部・教授
 [協]速水 融 麗澤大学・名誉教授
 [協]斉藤 修 一橋大学・名誉教授