企業倫理研究センター

【開催報告】研究会「企業倫理関連科目の授業内容・手法の改善」

企業倫理研究センター研究会―企業倫理教育の方法論的検討

2026年225日、企業倫理研究センター研究会を開催しました。本研究会は、企業倫理教育の方法論的検討の一環として実施されたものです。

・研究会の趣旨と報告の概要

本研究会では、寺本佳苗(麗澤大学)より「企業倫理関連科目の授業内容・手法の改善」と題する報告が行われました。本報告は、ビジネスエシックス科目において、講義・ケーススタディ・ディスカッション・ピアティーチングといった複数の教授方法を段階的に組み合わせる授業設計の意図と効果を検証することを目的とするものです。報告では、対面形式で実施されている大規模講義を対象に、到達目標の設定、授業全体の構成、各教授方法の役割について整理がなされました。知識の体系的理解から思考の深化へと学びを展開する授業設計の全体像が示されました。

・授業実践の内容

ケーススタディでは、「三菱ボイコット」や「ディーゼルゲート」などの事例を取り上げ、企業の社会的責任や組織における意思決定の課題を検討しました。オンラインツールを活用して全員の意見を収集・共有する方法を採用し、理論を具体的状況に結びつける実践が紹介されました。

ピアティーチングでは、学生がテーマを設定し、問いを提示し、受講生が回答する形式を採用しました。回答内容を次回授業で共有・振り返る構造を通じて、他者の視点を踏まえながら自らの考えを再検討する過程が示されました。

・検討結果と今後の課題

報告では、複数の教授方法を段階的に組み合わせることが、大規模講義においても双方向的な学習を可能にすること、またオンラインツールの活用がその基盤を支えていることが整理されました。

あわせて、コンプライアンスやAIに関する内容の充実、学生同士の学び合いをさらに促進する工夫などが今後の課題として提示されました。当日は、企業倫理教育の方法論と今後の展開について質疑応答が行われました。