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【受賞報告】工学部 陳寅准教授が「リサイクル技術開発本多賞」を共同受賞
本学工学部の陳寅准教授が、慶應義塾大学環境情報学部の中澤仁教授(研究グループ代表)をはじめとする研究チームとの共同研究により、令和7年度 リサイクル技術開発本多賞を受賞しました。
本賞は、一般社団法人産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センターが主催するもので、平成8年に創設され、今年で30回を迎えます。3R(リデュース・リユース・リサイクル)分野の学術的進歩や技術的発展に顕著な貢献をした研究報文に毎年授与されています。
受賞対象となった研究報文は「細粒度ごみ排出量データを活用した地域ごみ管理・収集・減量のデジタル推進基盤『ごみゼロ湘南』」です。本研究では、藤沢市・鎌倉市のごみ収集車にAIセンサーを設置し、収集ルートの最適化やごみ排出状況の検証を行う実証実験を進めています。AIセンサーはバックカメラ映像からごみ袋をリアルタイムに計測・数値化し、収集データの蓄積と分析に活用されています。また、本研究開発の基礎研究の一部は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究(22610)の支援を受けて実施されました(研究代表:慶應義塾大学、研究分担:麗澤大学)。
これらの取り組みが高く評価され、本賞の受賞につながりました。10月には表彰式と研究内容の講演が実施される予定です。
教員プロフィール
陳 寅(チェン イン)麗澤大学 工学部准教授
中国山東省出身。中国 西安電子科技大学 計算機科学学部 計算機科学専攻卒業、同大学院計算機科学研究科修士課程計算機科学専攻 修了後に来日。公立はこだて未来大学 大学院情報システム研究科 博士後期課程情報システム専攻 修了後、慶応義塾大学政策・メディア研究科 特任助教・講師を経て2024年より麗澤大学工学部准教授に。専門分野は「無線ネットワーク」「センシング技術」「知能IoT」。