学生相談室コラム Vol.6-ストレス解消するには…「瞑想(めいそう)」してみよう
2020.5.7

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響により、キャンパス内への入構が禁止され、授業はオンラインでの実施となり、不安な気持ちを抱えている人も多くいるのではないでしょうか。外出自粛により、これまで当たり前のようにしてきたことができなくなってしまい、ストレスが溜まりやすい状況になっております。

 そこで自宅でできるストレス解消法として呼吸を数える瞑想を紹介したいと思います。

 「瞑想」というと難しそうなイメージがあるかと思うのですが、今回紹介する方法はとてもシンプルです。座っても、寝た状態でもできますが、今回は座ってやる方法を紹介します。

《やり方》

① からだをほぐしてから、背筋を伸ばして座る。背もたれには背をつけないようにしましょう。目は開けても閉じてもOKですが、閉じた方が集中しやすいです。

② 自分の呼吸に注意を向ける。

③ 自分の呼吸を数える(吸って吐いて1。10までいったら1に戻る)

④ 呼吸から注意がそれたら、それに気づく。

⑤ 呼吸に注意を戻して、また呼吸を1から数える。

⑥ 3から5を繰り返す。

 やること自体はシンプルなので簡単そうに見えますが、呼吸に注意を向けて呼吸の数を数えようとしても、いろいろな考えが頭に浮かんできて、呼吸だけに注意を向けるということはかなり難しいことがやってみるとわかります。

 ここで大切なのは、頭に浮かんだ考えをそのままにして、再び自分の呼吸に注意を向けなおして、呼吸の数を数えていくことです。そうすると、頭に浮かんだ考えがスーッと消えていきます。呼吸は注意を向けるだけで自然と整い、深いものになっていきます。呼吸が深くなることにより、リラクゼーション効果が得られます。

 また、この作業を繰り返していくことで、過去や未来にとらわれず、「いま、この瞬間」に注意を向け続けることができるようになります。  

 私たちの考え事のほとんどは、過去や未来についてのものです。

 例えば、受験がうまくいかず、不本意ながら入学してきた学生が、受験の失敗を引きずっていたり、高校時代に戻りたいという思いが強く、大学生活に適応していくことがなかなかできなかったり、というような過去を引きずっている悩みは、新入生の相談の中でよく語られるものです。

 また、「単位が取れるだろうか」、「ちゃんと就職できるだろうか」ということが気になり不安で頭がいっぱいになってしまい、物事に手がつけられなくなってしまうということも多くの学生が抱える、未来を思いわずらっている悩みと言っていいのではないでしょうか。特に、先の見えない現在のような状況では、私たち全員の頭の中に未来への不安があります。この不安をなくそうとするのではなく、不安をそのままにして、呼吸という「いま、この瞬間」の自分のからだに注意を向けると、不安から解放されていきます。 

 最初のうちは、3分から5分といった短い時間でもいいので実践してみてください。大切なのは長い時間やることよりも、継続することです。

 おすすめの時間帯は、朝起きた時や夜寝る前です。寝る前にやることで、寝つきが良くなったり、睡眠の質が改善される効果が期待できます。また、毎日同じタイミングで行うと習慣になりやすいと思います。

 瞑想は、ストレス解消になるだけでなく、ストレスをためにくくする効果もあります。また、免疫力をあげるという研究結果もあるそうです。このように、こころとからだの健康に役立つので、試してみてください。

学生相談室 専任カウンセラー 吉原 啓