【開催報告】人口・家族 史研究プロジェクトと麗澤オープンカレッジ古文書講座共同「家族とくらしの今昔」展示・講演会を開催
2020.5.12

  本学国際学部の黒須里美教授が代表を務める人口・家族 史研究プロジェクト(PFHP)と麗澤オープンカレッジ(通称:ROCK)の古文書講座が、麗澤大学図書館において、「家族とくらしの今昔~古文書と歴史人口ビッグデータから迫る~」をテーマに共同展示を開催いたしました。

 PFHP は、本学名誉教授・文化勲章受章者 故・速水融先生からの歴史人口資料寄贈を機に2006年にスタートしました。江戸時代の人口データを構築・解析し、日本における歴史人口学研究の拠点として国内外から注目を浴びています。またROCK古文書講座は、立正大学経済学部の髙橋美由紀教授を講師として14年継続する人気講座です。

 展示では、300年ほど前の柏市がどのような場所であったのか、人々は誰と暮らし、何人の子どもを産み育てたのかなどを古文書から読み解き、また当時の人々の娯楽であった草双紙(和本)についても紹介しました。さらに統計データの力を借りて、柏市の古文書で見た家族の特徴と、当時の全国の事例との比較も試みました。

 2019年9月20日から3ヶ月にわたって行われた展示には、学生、教職員、麗澤中高生、そして柏市内外の一般の方も含めてたくさんの方が来場されました。麗澤大学図書館の貴重書である色鮮やかな草双紙、柏市教育委員会から特別にお借りした東葛地区一帯の鹿狩の絵図や采配、柏市弘誓院に残る衝撃的な間引き絵馬の写真パネルなど、来場者は当時を物語る貴重な歴史資料に驚きつつ大きな関心を持たれたようでした。そのように江戸時代にタイムスリップして、現在の麗澤の地や自分たちとのつながりを見つめるひと時を楽しまれました。

花野井村宗門改帳(柏市教育委員会所蔵)

鹿狩の采配(柏市教育委員会所蔵)

麗澤大学図書館所蔵の貴重書田中家文書「薄俤幻日記」

弘誓院(柏市柳戸)に残る間引き絵馬の写真

 

麗澤中学生見学の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また2019年11 月8 日(金)には同テーマで、PFHPと柏市教育委員会との合同企画講演会も開催いたしました。会場となった図書館AVホールは60名を超える満席となり、第一報告、「古文書から読み解く柏のくらし」(髙橋美由紀)、第二報告「寿命40年時代の家族と人口:歴史人口ビッグデータは語る」(黒須里美)の80分は瞬く間に過ぎました。講演後の参加者のアンケートには、「人別改帳のデータをExcelで分析するという手法がとても新鮮でした」(ROCK会員)、「個々の人生をのぞくような野次馬的好奇心もありつつ、それらを収れんさせることで、人間・人生の普遍性やパターンが明らかになり、やがては“善く生きる”ためのインテリジェンスを得る、本当に面白かったです」(一般)、「“生まれて死ぬ”というのは誰でも経験し、興味を持つことだが、それを長い年月、お金、人手を使ってデータ化し、そこから何が見えてくるか、私たちの生き方のヒントにならないかと探るのは、本当に心が躍ることだと感じました」(学生)、などたくさんの感想が寄せられました。

さらに、講演会後には図書館4F人口・家族史研究プロジェクト室が公開され、たくさんの方が資料と研究の現場を見学し、より興味を深めていただけたと思います。

前図書館長 経済学部 下田健人教授の挨拶

ROCK講師・立正大学経済学部 髙橋美由紀教授の報告

質問に答える黒須里美教授

講演会後、図書館4F人口・家族史研究プロジェクト室で熱心に資料を見学する参加者たち

関連情報

ROCK「古文書を読む」講座 本学図書館にて展示開催 

開催案内 講演会「家族とくらしの今昔」~古文書と歴史人口ビッグデータから迫る~ 

・人口・家族史研究プロジェクト(PFHP)が一般公開展示を行うのは今回で4度目です。PFHP発足時の記念展示、速水融名誉教授の文化勲章受章を祝して行われた記念展示(2010年2月貴賓館)と特別展示(2010年4月-6月)です。