『発達障害サバイバルガイド：「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』

借金玉 著　／　ダイヤモンド社

　みなさん、春休み中ですが、お元気でしょうか。過ごしやすくなったのはいいのですが、花粉症の方は症状が出始めて辛いかもしれないですね。　

　今回は、興味深い本をご紹介します。この本は、発達障害の方が生活上での困りごとに対して工夫をすることで物事がやりやすくなる"工夫"集になっています。著者本人が発達障害（ADHD/注意欠如・多動症）と大学時代に診断された方で、著者曰くこの本のタイトルにあるサバイバルとは、よりラクに、より快適に、より優雅に生きられる環境を自らつくりあげていくことである、としています。

　よりラクに、より快適に、より優雅に、のための工夫。誰しもが興味あるのではないでしょうか。発達障害とは関係なく役立つ工夫も載っています。もちろん、この障害の特性を学ぶうえでの一助にもなります。

　「汚部屋から脱出する工夫」、「二度寝防止法」、「だらだら癖を追い払うコツ」、「たたむ・収納するは悪い文化」など、真似したいような工夫がいろいろ紹介されています。

　ラク（楽）なのはいいですよね。私も家での料理は全てヘルシオ（シャープ社の料理家電）任せです。最近の家電は超優秀ですね。何でもできますよ。そのうえ、自作よりも圧倒的に美味しく（私の料理が不味いだけともいいますが）。

　発達障害の方にも、そうでない方にも、面白く読める本です。４月に図書館の貸し出しカウンター前で行う学生相談室推薦本展示でもご紹介します。ぜひ、手にとってみてください。

【注】図書館での学生相談室推薦本展示は、４～５月の２か月間、貸出カウンター前にて行います。ほかにもたくさんの本をご紹介しますので、手に取ってご覧ください。

学生相談室受付　寺本敬子