お知らせ
【実施報告】地域や大学の課題に向き合う「デザイン思考B」最終発表会を開催
2026年7月16日(木)と23日(木)、工学部2年次の必修科目「デザイン思考B」(担当:柴崎亮介教授、笹尾知世准教授)で、成果発表会を実施しました。
本授業では、学生がチームに分かれ、地域や大学が抱える実際の課題をテーマに、現地での観察や関係者へのインタビューなどを重ねながら、課題の発見から解決策の提案、プロトタイプの制作までに取り組みました。
今回設定されたのは、「手賀沼周辺の回遊促進」「柏たなかの『農あるまちづくり』」「麗しの杜で暮らす高齢者の日常」「学生のキャリア形成」「誰もが学びやすい環境」「留学生・外国籍教職員の日常生活」の6テーマです。各テーマには、地域や学内外で活動する方々がテーマオーナーやファシリテーターとして参加し、学生の調査やアイデアの検討にご協力くださいました。
24チームが6つのテーマに分かれて発表
7月16日のテーマ別発表会では、全24チームが6つの会場に分かれ、それぞれの提案を発表しました。各チームは、テーマに関わる人々への聞き取りや現地調査を通して見つけた課題をもとに、サービスやWebサイト、アプリなどのアイデアを提案。テーマオーナーやファシリテーターからの質問・講評を受け、提案の実現性や利用者への価値についてさらに考えを深めました。
発表後、各テーマから代表となる1チームが選出されました。
各テーマの代表6チームが全体発表に挑戦
翌週の7月23日には、各テーマの代表6チームによる全体発表会を実施しました。代表チームは、前週に受けた意見をもとに提案をさらにブラッシュアップし、学生や教員、テーマにご協力いただいた皆さまの前で発表しました。
代表チームと提案内容は次のとおりです。
手賀沼周辺の回遊促進・Bチーム「手賀沼キオスク」
道の駅しょうなんを訪れる親子が、同じ場所でそれぞれ楽しみながら地域情報に触れられる、上下2画面のタッチ式情報端末を提案しました。気になる情報を印刷して持ち帰れる仕組みなども盛り込まれています。
![]()
柏たなかの「農あるまちづくり」・Hチーム「たなかネット」
柏たなかで行われている住民参加型の農業活動を発信し、地域住民が気軽に参加できるようにする、ブログ機能付きWebサイトを提案しました。
![]()
麗しの杜で暮らす高齢者の日常・Kチーム「麗澤マッピング」
高齢者の日々の散歩をより楽しいものにするため、散歩中に見つけた花や景色などを地図上に記録・共有できるデジタルマップを提案しました。
![]()
学生のキャリア形成・Nチーム「匿名お悩み相談室」
将来や学生生活に関する悩みをオンライン上で匿名相談できる仕組みを提案。学生が次の行動へ踏み出すための心理的なハードルを下げることを目指しました。
![]()
誰もが学びやすい環境・Rチーム「FreePath」
車いすユーザーの経験や視点を生かせる仕事と出会うためのWebサイトを提案。移動の途中にバリアフリー状況を確認する「ながらバイト」など、新しい働き方の可能性を示しました。
![]()
留学生・外国籍教職員の日常生活・Vチーム「フォトカードマッチングアプリ」
留学生と日本人学生が、写真をきっかけに会話し、交流できるマッチングアプリを提案しました。趣味や性格が合う人同士を複数人でつなぎ、言葉への不安を和らげながら関係を築く仕組みです。
![]()
学生は発表を聞きながら、Padlet上で各チームへ「良い点」「疑問点」「提案」の3つの観点からフィードバックを送りました。発表後には、教員やゲストから、利用者の声をさらに取り入れることや、提案を実現するための具体的な検証を重ねることの重要性について講評がありました。
最優秀賞は「留学生・外国籍教職員の日常生活」テーマのVチーム
審査の結果、最優秀賞には、留学生・外国籍教職員の日常生活に関する課題に取り組んだVチームの「フォトカードマッチングアプリ」が選ばれました。また、柴崎賞には手賀沼周辺の回遊促進に取り組んだBチーム、笹尾賞には麗しの杜で暮らす高齢者の日常に着目したKチーム、学生投票による学生賞には柏たなかの「農あるまちづくり」に取り組んだHチームが選ばれました。
最後の講評では、優れたアイデアを考えるだけで終わらせず、検証と改善を繰り返し、実社会での実現に向けて一歩踏み込むことの大切さが学生たちへ伝えられました。
本授業の実施にあたり、手賀沼まちづくりセンター、UDCK、麗しの杜、C's Creative、キャリアbase、本学キャリアセンター、修学サポート相談室、CEC職員の皆さまに、テーマの提供や調査への協力、学生への助言など、多大なるご協力をいただきました。心より御礼申し上げます。
学生たちは、実際の利用者や地域の方々との対話を通して、多様な立場に寄り添いながら課題を捉え、アイデアを形にするプロセスを学びました。今回生まれた提案が、授業の枠を越えてさらに発展していくことが期待されます。











