学生生活学生相談室
学生相談室コラム Vol.58 - これから来る長期休みに向けて
自分をケアする「ストレスコーピング」
もう少しで夏休み。夏休みに入ると、テストやレポートから解放され、遊びやアルバイトの計画を立てている人もいれば、「とにかくゆっくりしたい」という人もいるでしょうか。どんな過ごし方であれ、長い休みは心と体をしっかりリフレッシュできる時間になるといいなと思います。
しかし長い休みが明けた9月ごろに、「なんだか身体がだるい」「大学に行く気が起きない」と不調を感じる方は少なくありません。そこで今回は、休み明けも元気に進むための、ちょっとした工夫をご紹介します。
私が学生時代、心理学の講義で学んだ時のことです。先生から、「今から1分間で、自分が普段しているストレス発散方法を書き出してください。よーい、スタート!」と言われ、必死に考えて3つ書き出しました。その後の意見交換で周りの学生を見てみると、1つだけの人もいれば、5つ以上スラスラ書く人もいてそれぞれでした。みんなでシェアするうちに、「実は、僕もそのストレス発散を日常的にやっていたよ」と気づいたことをよく覚えています。
心理学では、このようにストレスに対して意識的に対処することを「ストレスコーピング」と呼びます。先生は「このコーピングのレパートリーは、多ければ多いほど、メンタルの健康度が高まる傾向がある」と教えてくださいました。麗澤大学の皆さまはどのくらいストレスコーピングが思い浮かんだでしょうか?
強いストレスや、ストレスの蓄積があると、そのことばかりが気になってイライラし、考えに囚われてしまうこともありますね。そのため、上手く眠れなくなる夜もあるかもしれません。そんなとき、私はいくつかのストレスコーピングを試しています。
- 適度に気を逸らす:「ある程度考えたら今はここまででOK」として、時間をおいてから改めて考えてみるようにする。
- 自分に言い聞かせる:胸にそっと手を当てて「大丈夫、大丈夫」「気にしない、気にしない」と声をかける。
- 自分をなぐさめる:「それはしんどいよね」と、友人をいたわるように自分をなぐさめる。
- 受け入れる:「自分にしてはここまでよくやってるな」「まあ、そんなこともあるさ」と、今の状況をそのまま受け入れたり、認めてみる。
しかし、その時々の状況や状態によって、同じコーピングを試しても効果は変わりゆくものだと思います。「以前は寝たら気分の発散になったのに、今回は全然効かないな......」ということだって、よくあります。そんなときこそ、「レパートリーは多ければ多いほど良い」という言葉を思い出してください。
一つの方法にこだわらず、「じゃあ、今回は別のことを試してみよう」と考え、他のコーピングをやってみる、というのも良いですね。
その経験があなたの糧になり、自分に合ったストレス発散を学ぶことになります。これから体験するライフイベントに色々な方法で対処したり、対応できると良いなと思います。

非常勤カウンセラー 沼田大介
*下記の参考文献から、コーピング・ヒント集があり、認知コーピング(p.126)・行動コーピング(p.127)を参考にしてみるのもお勧めです。
<参考>『自分でできるスキーマ療法ワークブック Book1』伊藤絵美 著,星和書店,2015.7
この参考図書は、本学図書館で所蔵しています(請求記号 146.8 / I893 / 1)ので、図書館で手にとってご覧いただけます。











