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2021.09.03|最終更新日:2021.09.21|

【開催報告】SDGs2021 高校生ソーシャル・アイディアコンテスト

  2021年8月22日(日)に本学経済学部が主催する「SDGs2021 高校生ソーシャル・アイディアコンテスト」を実施しました。本コンテストは、新型コロナウイルス感染防止対策を十分に行った上で、来場型のオープンキャンパスと同時開催し、遠方からの参加者や一部の審査員の方にはオンラインでご参加いただきました。

 本コンテストは高校生がSDGsの取り組みの重要性を認識し、それを実現するためのビジネスや政策のアイディアを創出することに挑戦して、今後の高校生活や大学での学びにつなげてもらうことを目的に開催されました。

 全国より22組がエントリ―し、当日は14組22名が参加しました。参加者は、「ビジネス部門」と「政策・まちづくり部門」に分かれそれぞれのアイディアを発表しました。また、各チームの発表後にはビジネスの現場でご活躍されている外部審査員より講評をいただきました。

 各部門全チームの発表後に、以下の4点を総合的に評価し、審査を実施しました。

  1. 他に類似のものがないかを問う「新規性・独創性」
  2. 社会的な課題 (SDGsの目標)の解決にどれほど貢献しているかを評価する「社会性」
  3. 考案したアイディアは実現できるのかを評価する「実現可能性」
  4. プレゼンテーションやアイディアの構成や倫理性を評価する資料制作の質から成る「表現力」

 審査の結果、各部門より1チームに最優秀賞、「ビジネス部門」では2チーム、「政策・まちづくり部門」では3チームが優秀賞を受賞し、本学学長より賞状が授与されました。

 外部審査員の方からは「高校生の目線での等身大のアイディアが大人より優れていたり、大人や社会を動かすことができる事があります。これからも等身大の発想で考え続けて欲しいです。」というお言葉や「コロナ禍で社会が大きく変わってきている今、利益ではなく、どれだけの人の事を考えられるかが持続可能な社会やビジネスを作っていきます。引き続きこの意識を持って行動して欲しいです。」など参加者へ激励のメッセージをいただきました。

 最後に、本コンテストを担当する経済学部 近藤 明人准教授は「人を大切にする気持ちがSDGsには不可欠です。麗澤大学は道徳を大切にしている学校ですので、人も大切にしています。SDGsと道徳は親和性がある事を皆さんの発表を聞き確信しました。今回のご縁を大切にして、皆さんと交流を続けていければと思っています。」と閉会の言葉を述べコンテストが終了しました。

 コンテストの概要と入賞チームのコメントは下記をご確認ください。

「SDGs2021 高校生 ソーシャル・アイディアコンテスト」

  • 日程:2021年8月22日(日)
  • 場所:麗澤大学 校舎「かえで」1501教室、1502教室
  • 主催:麗澤大学経済学部
  • 「ビジネス部門」審査員:長谷虎紡積(株)代表取締役 長谷 享治様、日本環境設計(株)社長室室長 日比 伸一郎様、(一財)日本科学技術連盟 常務理事 小野寺 将人様、麗澤大学経済学部学部長 上村 昌司
  • 「政策・まちづくり部門」審査員:柏商工会議所 専務理事 伏野 龍弥様、(株)リクルート 新井様、麗澤大学学長 徳永 澄憲、経済学部教授 下田 健人
  • (HP用)水野爽空さん.pngビジネス部門優秀賞 千葉県立我孫子高等学校 水野 爽空さん
  • (HP用)ジェンダレス.pngビジネス部門優秀賞 千葉県立松戸馬橋高等学校
    チーム ジェンダレス
  • (HP用)お肉さん.png政策・まちづくり部門優秀賞 渋谷教育学園渋谷高等学校
    チーム お肉さん
  • (HP用)熊谷凛さん.png政策・まちづくり部門優秀賞 埼玉県立越谷東高等学校
    熊谷 凛さん

入賞チームのコメント

ビジネス部門 最優秀賞

チーム「長岡高専アントレ部」

独立行政法人国立高等専門学校機構 長岡工業高等専門学校
大野 俊介さん 金沢 智さん 関谷 凌さん(オンライン参加)

生活用水を運ぶ為、学校に行く時間のない発展途上国の子どもたちが水を早く簡単に運搬できる製品を考案

【感想】

コンテストを通して、「アイディアを出して考える」ということは、ものすごく難しいと感じました。アイディアを出す上で、僕達のチームは、実現可能度を最重要に考えました。これを達成するには、予算がいくら必要で、どれくらいの規模でやれば、利益を得ることができるのか、現実的に考えることが大切なんだと思いました。今回のアイディアは、比較的実現可能度が高いな、と僕達のチームは思っています!また、自分たちでは、できなかったこともあり、高専の先生や先輩、外部会社の方ともお話しする機会を頂けたことがこのアイディアを素晴らしいものにしたと思います。3Dプリンターなどで模型を作るなどしてアイディア実現可能にしていきたいと思います。最優秀賞を掴むことができて、本当に嬉しかったです。素晴らしい機会を本当にありがとうございました。

ビジネス部門 優秀賞

千葉県立我孫子高等学校 水野 爽空さん

「住み続けられるまちづくり」に関連し空き家を活用した勉強スペースを考案

【感想】

今回のコンテストを通じてSDGsについて様々なことをを学び、考えることが出来ました。SDGsの問題解決をビジネスに繋げることがとても難しかったです。高校生でもSDGsに関心を持ち、考えることができると知り、これからも様々な問題に目を向けていきたいと思いました。そしてできることから取り組んでいきたいです。優秀賞をいただくことが出来て本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

チーム「ジェンダレス」

千葉県立松戸馬橋高等学校 松丸 晶稀さん、深山 男輝さん

ジェンダーレスの方やLGBTの人々への格差をなくす為に、好きな服を好きな時に購入することのできるアプリを考案

【感想】

本当にアプリを作りそれを進めることを想定して、プロジェクトを進めました。つまずいて行き詰まってしまうこともあったけれど、お互いに意見を出し合って行く中で、自分たちなりにかなり実現が可能に近く、いいものができたと思いました。しかし、まだ改善できそうなところがいくつもあるので、改善してより良いものにしたいと思いました。優秀賞という賞をいただけたことはとても嬉しかったです。

政策・まちづくり部門 最優秀賞

チーム「ハートフルピース」

私立 帝塚山学院高等学校 上原 愛さん 安藤 凛子さん (オンライン参加)

障がいをお持ちの方々に配慮した一車両「CAST (Comfortable And Safe Train)」を考案

【感想】

このコンテストの準備過程で最も大変だったことは評価項目である新規性を満たすことです。考えたアイデアが既に発明されていたりと上手くいかないことも多くありましたが、最後まで二人三脚で最優秀賞を頂けた時は本当に嬉しかったです!このコンテストに出場し社会問題に目を向ける良い機会となりました。これを機にこれからも様々なことに取り組みたいです。(上原愛さん)

最優秀賞という素敵な賞を頂き、本当に嬉しかったです。このコンテストに出場して、私たちの社会にはまだまだ改善していかないといけない問題があるということを痛感しました。また、他の出場者の人の発表を聞いてこんな考え方があるのだなと刺激を受け、社会に対して新しい見方で見れるようになりました。教授の方も真剣に聞いて下さり凄くこのコンテストに出場できて幸せだなと感じました。(安藤凜子さん)

政策・まちづくり部門 優秀賞

チーム「お肉さん」

私立 渋谷教育学園渋谷高等学校
水上 綜理さん 飯沼 勇斗さん 小林 知貴さん 中村 天陽さん

「家族型経済社会」として孫と祖父母間での経済循環を考案

【感想】

一年半前、コロナウイルスが世界的に蔓延してから、修学旅行がなくなり、青春の大半を占める体育祭や文化祭といった学校行事も中止となりました。そんな中、今回のイベントはオフラインだと知り、参加を決めました。校外の方とオフラインで触れ合う機会は、とても楽しみなものでした。参加するからには最優秀賞を狙っていましたが、結果は優秀賞。悔しさもありますが、審査員の方に笑っていただける発表ができてとても満足しています

岡山県立高梁高等学校 大森 麻琴さん (オンライン参加)

障がいをお持ちの方が日常生活の中で制作した作品を世に送り出す「共生のための心のバリアフリープラン」を考案

【感想】

今回のコンテストでは、障がい者と健常者との間にあるだろう心のバリアを無くすための方法をプレゼンテーションしました。実際に地元の生活介護事業所が主催する展覧会の審査員や行事のボランティア参加をした際に障がい者福祉の現場を見たり、障がいを持つ利用者さんのお話を聞いたりした経験から今回の具体的な提言ができたと思います。優秀賞を受賞できたことをその生活介護事業所の方々も喜んでくださったことが嬉しかったです。審査員の先生方のご助言も励みになりましたので、これからも積極的に取り組もうと思います。


埼玉県立越谷東高等学校 熊谷 凛さん

川の水質汚染改善の為にゴミ回収や河川敷でのレンタルキャンプを考案

【感想】

プレゼンテーションの準備期間は私にとって、初めてSDGsと向き合った時間でした。色々な問題があることを知りアイディアを考えることが難しかったです。また、プレゼンテーションをするのは初めてだったので少し不安でした。しかし今私がだせるベストを尽くすように頑張りました。また、今回のコンテストで他の人の発表を聞いて注目する観点によって色々なアイディアが生まれることが分かりました。他の人の発表を聞けてすごく楽しく勉強になりました。とても有意義な時間を過ごせました。