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2024.10.01

【開催報告】国際学部 井上里鶴准教授が日本語学校の学生に対し模擬授業を実施

 9月26日(木)、本学新宿キャンパスにて、青山スクールオブジャパニーズの学生の皆様に対し、国際学部国際学科井上里鶴准教授による模擬授業が行われました。

 当日は多様な国籍の留学生約80名が参加し、自分の出身国や地域が抱える社会問題について、多様な視点で考えられるようになることを目標に授業を展開しました。

 はじめに、それぞれ事前に考えてきた自国の社会問題についてグループメンバーに紹介しました。普段はクラスが異なる学生同士でのグループワークに少し緊張している様子も見受けられましたが、教育格差、水道インフラの未整備、長期失業率の増加など様々な問題が挙げられました。

 続いて、SDGsを知ろうというテーマの下、社会問題がSDGsのどの目標に関係があるのか意見を共有したのち、自国が抱える社会問題の背景と解決方法をを図式化しながら考察しました。グループ内で社会問題を解決するアイデアを出し合ううちに、学生同士すっかり打ち解けているようでした。自分の意見をクラス全体に発表してくれた学生には称賛の声が上がり、終始和やかな雰囲気の中で授業は進められました。

 最後に井上准教授から「皆さんは今日問題を深く考えたと思います。今日思いついたアイデアが課題解決につながる大きな力になるかもしれません。アイデアの種を大切にしてください。また、社会問題の解決には、様々な立場の人と協力して進めることが必要です。日本に留学した経験を活かして、出身国やあなたの地域の課題解決にぜひこれから貢献してください」とのメッセージが送られ、体験授業は終了しました。今回の模擬授業が留学生の皆さまの進学や就職を考える一助となれば幸いです。

  • 井上先生SDGs.JPG   SDGsについて説明する井上准教授
  • グループワーク.JPG   グループワークの様子
  • 発表する女子学生.JPG   自国の教育環境について発表する学生
  • 集合写真.jpg   青山スクールオブジャパニーズの皆様


受講した学生の感想

・今回のワークショップはとても素晴らしかったと思っています。みんな元気に参加していて、とても良かったです。内容も私にとって素晴らしかったです。みんな自分の国でそれぞれ問題を抱えていて、どうやってその問題を解決するか深く考えられて良かったです。

・私は香港から来ました。私の国の問題は家屋問題です。実は、他の国の問題に比べて、私の国の問題が最も大変だと思っていました。
でも、今日他の国の友達と世界の問題について話し合い、「なるほど」と思うことがたくさんありました。それぞれ問題の重要度が全然違うことがわかりました。

・今日の体験授業に本当に感動いたしました。普段青山スクールの学生と話はしますが、国の問題はあまり話していなくて、体験授業でいっぱい社会問題について聞かせていただいて、その人たちの国の問題をいっぱい学びました。考えを発表することで、色々なアドバイスがみんなから生まれて良かったです。今日は本当に楽しかったです。またチャンスがあったら行きたいです。