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教育・研究
2024.07.05

【開催報告】本学副学長唐木重典先生による落語会を開催

 2024年6月25日(火)の3限目、本学の国際学部国際学科井上里鶴先生がご担当される「日本事情演習A」において、本学副学長唐木重典先生による落語会が開催されました。本授業は留学生を対象としておりますが、当日は、クラスゲストとして日本人学生も出席し、22名の学生が聴講しました。

 講義冒頭では、落語に触れたことがない学生のために、落語について基礎からお話しくださりました。続いて落語の歴史や技法、上方落語と江戸落語の違いを解説していただき、扇子や手ぬぐいなどの小道具の使い方については、実演しながら紹介してくださりました。1つの小道具でいろいろな情景を表現する様子を見て、学生は感心した様子でした。学生も自分の手を箸に見立て、そばのすすり方の表現に挑戦しました。

 その後、古典落語『寿限無』『時そば』、新作落語『動物園』の3本を披露していただきました。実演中、各演目の「ポイント」をスクリーンに表示し、初めての学生も楽しむことができました。
 また、実演した3本以外に、古典落語『芝浜』を紹介すると、「落語には人の心を大切にする、まさに道徳が盛り込まれている。皆さん生まれたところは違うかもしれないけれど、家族や友達を大事にしようという気持ちは一緒だと思う。落語はそういうことを勉強することができる。」と語りかけました。

 お噺を楽しむだけでなく、落語を通して道徳性について学ぶことのできた、非常に充実した時間となりました。

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受講した学生の声

留学生

・初めて落語を拝見させていただきました。とてもセリフが長く、すごいなと思いました。楽しかったです。

・授業を通して落語について学ぶことができました。落語の歴史などのお話は少し難しかったですが、実際に落語のパフォーマンスを見ると面白かったです。副学長が手の動きや表情を使って多くの役を演じる姿は本当にすごいと思いました。

・以前から日本の落語に興味がありました。素晴らしい演出をありがとうございました。今後も日本の伝統文化をもっと体験していきたいと思っています。

日本人学生(クラスゲスト)

・唐木副学長の繰り広げる落語など、なかなか体験できないことを体験でき、新鮮でした。これを機に、留学生の方たちが、もっと噺に触れることができればいいなと思いました。また機会があれば参加したいと思います。

・同じ場所に座って、手や表情のみで話が展開されているのに、場面がとても分かりやすく、面白いと感じられるのがすごいと思いました。海外出身の落語家さんもいるということには驚きました。私は落語というものを分かっている状態で聞いたけれど、落語を全く知らずに聞いた留学生はどう感じたのか気になりました。