お知らせ

学生生活
教育・研究
2025.01.17

【学生の活躍】国際学部 黒須里美教授の専門ゼミナール「家族と社会の比較研究」における活動報告

 国際学部 黒須里美教授の専門ゼミナール「家族と社会の比較研究」より、2024年度に行った研究調査活動のレポートが届きましたので、ご紹介いたします。

本年度はゼミナール開講25周年を記念し、「多角的に見る結婚」というテーマのもと、過去25年間の大学生の結婚観の変遷を明らかにすることを目的としました。活動では、文献調査から非婚率の上昇や晩婚化 、結婚観の多様化といった現代の課題を整理し、インタビュー調査やアンケート調査を通して世代間の違いに迫りました。

滋賀県高島市淡海湖西生涯学習センターを拠点とした夏合宿(2024年9月23日~25日)を利用して実施した高島市役所職員及び結婚支援団体のスタッフへのインタビュー調査では、地域における結婚支援施策の現状や課題が明らかになりました。また、地域住民とのディスカッションでは、結婚に関する価値観や経験について意見交換を行い、地域社会の視点を得ることができました。

合宿後、麗澤大学生500名を対象にアンケート調査を実施し、25年前の黒須ゼミ第1期生による調査結果と比較分析を行いました。この比較により、四半世紀における麗澤大学生の結婚観の変化が明らかになりました。

麗陵祭(11月2日・3日)では、これらの調査結果を展示と討論会形式で発表しました。来場者とともに結婚に関する課題を議論し、多くの意見を集約する場となりました。

本活動を通じて、結婚観の変遷を世代間で明らかにすることで、日本社会が直面する少子晩婚化問題を深く理解するきっかけとなり、行政、支援団体、地域住民、大学生といった多様な視点を融合させ、結婚を多角的に捉える知見を得ました。

また、今回の研究では調査対象を広げられなかった点が課題として浮かび上がりました。
今後は、異なる地域やより多様な年齢層からも意見を取り入れることで、さらに充実した研究を目指します。

25周年の節目を迎えた本ゼミナールでは、これまでの学びを基に、家族と社会のあり方を探る研究を深化させていきます。今後も地域社会や多様な主体との連携を図りながら、より実践的な知見の獲得を目指し、活動に取り組んで参ります。

  • 1_kurosu.JPG淡海湖西生涯学習センター前で記念撮影
  • 2_kurosu.JPG高島市役所子育て支援課職員及び「結びと育ちの応援団」スタッフへのインタビューの様子□□
  • 3_kurosu.JPG地域住民へのインタビューの様子
  • 5_kurosu.JPG麗陵祭討論会の様子

文責・活動メンバー:
国際学部 小林 微夏(合宿代表・4年)、梅田 夏海(4年)、神谷 真吾、(4年)、今城 一夏(ゼミ長・4年)、高石 寛太(副ゼミ長・4年)、
高橋 夢海(4年)、宮本 アリサ(4年)、山下 貴矢(4年)、渡邊 悠作(4年)、池田 理紗(3年)、志賀 麻依子(3年)、
渋井 菜々美(3年)、末廣 結衣(3年)、鶴岡 汐音(3年)、茂木 優那(3年)          

※本活動は「麗澤大学後援会自主活動支援」として活動を支援致しました。