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教育・研究
2022.02.09

麗大生と地域の認定NPO法人千葉県東葛地区・生と死を考える会とのコラボ企画が実現

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    ポスターはこちらからもご覧いただけます。

 1月22日に開催された、とうかつ生と死を考える会の1月オンライン例会において、本学学生とのコラボ企画が実現しました。当日は40名が例会に参加しました。

 プログラムは2部で構成されました。前半は、本学外国語学部の花田太平准教授が、"対話に何ができるか―オープンダイアローグから当事者研究まで―"と題し、なぜ今、「対話」が注目されているのか、なぜ「対話」をするだけで人が回復し、つながり、成長するのかについて講演を行いました。加えて、担当している授業でどのように、対話を取り入れているのかについて、実践例を交えて地域の一般参加者へ紹介しました。

 休憩を挟んだ後半は、花田ゼミ(専門ゼミナール:批評理論と現代社会:メディア・ナラティブ・ダイアローグ)に所属している9名の学生が、ファシリテーターとなり、対話ワークとして、ペアでのリスニングワーク、小グループでの対話を行いました。また、「人はどのようなとき受けとめられたと感じるか」をテーマに2つのグループに分かれて行われた哲学対話では、学生たちも積極的に自分の意見を述べました。日頃、ゼミでは、各々のテーマの中から問を考え見つけだし、対話を駆使してゼミを展開している学生たちにとって、ゼミ以外で行う対話ワークに新たな発見があったようです。

 なお、本学卒業生で、とうかつ生と死を考える会理事で社会福祉士の三井正行氏からは、「オンラインでも実践を交えた会ができて、たいへん勉強になった。哲学的思考ができている学生さんたちに感心した」という感想をいただき、好評を得ることができました。

参加学生の感想

・皆さんが普段の活動や経験を共有して下さり、私たちとしても興味深い意見交換ができたと感じています。

・学外の方と対話する機会や大人の方々と対話する機会ははじめてで、私たち学生の視点にはないお話やご意見を聞くことができ、貴重な体験ができました。

・今回学外の方とはじめて対話をさせていただき、とても貴重な経験になりました。さまざまな意見交換を行うことができ、普段とはまた少し違った深い対話をさせていただけたと感じています。

・今回はじめて学外の方、それも違う世代の方と対話をさせて頂き、とても貴重な体験ができました。あらためて対話の重要さ、難しさを味わうことができました。色々な意味で良い刺激を受けたイベントでした。

とうかつ生と死を考える会  麗澤大学 水野治太郎名誉教授(発足時は教授)により1993年に発足された。2011年にNPO法人化、2021年認定NPO法人に。自他のいのちの完成を目標に、生と死をめぐる諸問題を広く市民に投げかけ、相互の対話を促進することで、豊かな社会づくりに寄与している。その方法として以下の4つの事業を行っている。なお、麗澤大学の地域連携実習にも協力。

  1. 生と死をめぐる社会教育事業ー月例学習会
  2. 患者と家族を支援する事業 ーホスピスボランティア           
  3. 死別体験者を支援する事業 ーグリーフケア
  4. 広報・情報提供事業