花田 太平
花田 太平 (HANADA, Taihei)
職名
准教授
学部
外国語学部
学科
外国語学科
専門分野

・批評理論(Critical Theory)
・英文学(English Studies)
・西洋政治思想史(Intellectual History)

研究テーマ

・ジョン・ミルトンと17世紀政治思想
・ハンナ・アレントと労働の思想史
・ポスト世俗化社会における対話的寛容の政治理論
・オープンダイアローグの教育的展開

学歴

・英国エクセター大学大学院英文学研究科博士課程 修了
・英国エクセター大学大学院英文学研究科修士課程 修了
・拓植大学外国語学部英米語学科 卒業

取得学位

・Ph.D.(English Studies)(英国エクセター大学)
・M.A. with Distinction(English Studies)(英国エクセター大学)
・学士(英米語)(拓殖大学)

受賞歴

・平成30年度若手・女性研究者奨励金、研究課題:「長期震災復興における記憶、トラウマ、死者の政治理論的研究」(日本私立学校振興・共済事業団)
・Overseas Research Students Awards Scheme (ORSAS)(The Higher Education Funding Council for England (HEFCE), 英国)

主要経歴

・麗澤大学外国語学部 准教授
・明治大学商学部 兼任講師
・麗澤大学外国語学部 助教
・学術出版社 編集部員
・英国エクセター大学英文学部 TA講師

著書

Samson in Labour: Milton and Early Modern Political Theology 単著 Reitaku University Press(2019.02.20)

学術論文

・ 'Milton, Marvell and the Cause of the Earth in Restoration Polemics, 1667-1677' 『麗澤大学紀要 』第101巻 単著 麗澤大学(2018.03.01)
・「大震災と死者の政治学」『麗澤レヴュー』第23巻 単著 麗澤大学英米文化研究会(2017.09.30)
・「他者を求めるこころ:ハンナ・アレントと日本の戦後」『新日本学』31号 単著 拓殖大学日本文化研究所(2014.12)
・「労働と共同体:パウロ批判」『新日本学』28号 単著 拓殖大学日本文化研究所(2013.03)
・「思想としての服飾:幸田文『きもの』とその時代」『新日本学』23号 単著 拓殖大学日本文化研究所(2011.12)
・‘The City and the Problem of Labour in Milton’s Samson Agonistes’ 博士論文 単著 エクセター大学(2011.06)

その他

・【論考】「ブレグジットが日本の政治に突きつけるものとは?」『季刊 自治レポート』第65号 単著 公益財団法人富士社会教育センター(2019.08.30)
・【学会発表】「サムソンはなぜ働くのか?ミルトンと初期近代政治神学」日本ミルトン協会第15回研究会(会場:神戸市立外国語大学)単独 日本ミルトン協会(2019.07.06)
・【連載コラム】「『この世界の片隅に』と女性の戦争体験」(シン・映画的思考)『改革者』5月号 単著 政策研究フォーラム(2019.05.01)
・【連載コラム】「『君の名は。』と震災トラウマ」(シン・映画的思考)『改革者』3月号 単著 政策研究フォーラム(2019.03.01)
・【連載コラム】「GDPRと英国EU離脱」(世界の街角から・イギリス担当)『改革者』1月号 単著 政策研究フォーラム(2019.01.01)
・【研究ノート】’A Genealogy of Labour: Tracing a Keyword of Early Modernity’ Reitaku Review 24 単著 麗澤大学英米文化研究会(2018.11.14)
・【学会発表】「『語り口』の問題:アレントと歴史主体論争」 単独 第16回アーレント研究大会(2017.09.10)
・【書評】Joanna Picciotto, Labors of Innocence in Early Modern England (Harvard UP, 2010) H-Albion 単著 H-Net(2010.11)
・【学会発表】“Property in Paradise? : The Problem of Labour in Milton and Locke” 単独 第10回国際ミルトンシンポジウム(青山学院大学)(2012.08)
・【学会発表】“The Problem of Labour in Walter Benjamin’s Critique of Violence" 単独 The second annual critical theory conference, "Critical Theory: Violence and Reconciliation""(エクセター大学・英国)(2010.09)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

西洋政治思想史と批評理論を専門にしています。イギリスのエクセターという街で7年間ほど留学していました。苦学生で、いつも働きながら勉強していたのですが、気がつくと研究テーマが「労働」になっていました。とくにユダヤ・キリスト教では“労働は罪深き人間に課せられた罰である”という見方があり、その労働観がどのような経緯をたどって近現代につながっているのかを研究しています。留学に行きたい人、就職活動で悩んでいる人、イギリスが大好きな人、ぜひ声をかけてください。
 担当講義のグローバル・スタディーズ入門では、「言語」「労働」「ジェンダー」「人種」「暴力」「文明」などをテーマに、理論を紹介しながら広く現代社会論を展開しています。まだ自分の関心がどこにあるのか分からないという学生にもお勧めです。

教職員への一問一答

休日の過ごし方や趣味を教えてください。
イギリスにいるときは、毎週末に地元の劇場で演劇を観ていましたが、最近ではカフェ巡りが趣味です。イギリスのクラフト・ビール(エール)についても詳しいほうかもしれません。また料理やヨガなども毎週やるようにしてます。水泳、ピアノ、バスケットボールなど、最近は遠のいている趣味のほうが多いような気がしますが…
1週間の休みと100万円が自由に使えたら、どこで、何をしますか?
イギリス好きの学生たちとイギリスの主要都市を巡りながら、短期集中で英語と文化体験の武者修行を企画してみたいですね。ロンドンでミュージカルやシェイクスピア劇を観て、大英博物館に行き、ケンブリッジでパンティング体験をしてから、北上してブロンテ姉妹の生家を訪ね、湖水地方でピーターラビットと遊んでから、エディンバラ城の地下ホラーツアーに参加…一週間では足りないかもしれませんね。
過去の1日で、「もう1度やり直せる日」があるとしたら、それはいつで、どうしたいですか?
答えになっているかわかりませんが、T. S. エリオットの「四つの四重奏」という詩のなかにこういう言葉があります。

What might have been and what has been
Point to one end, which is always present. (Burnt Norton, T. S. Eliot)
大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えて下さい。
短期でもいいので、ぜひヨーロッパで一国、アジアで一国、計2国以上へ行って欲しいですね。
ヨーロッパでは歴史と文化の重みにふれ、アジアでは近くて遠い「隣人」について考えてもらいたいです。
私の場合は、イギリスとフィリピンでした。
ロンドンに行くとわかるのですが、地下鉄の駅ではヴァイオリンを弾いている音楽家がいたり、大英博物館や大英図書館で時間を過ごしたあとに、劇場でシェイクスピア劇を観劇したりと、とにかく文化的密度が濃いです。
フィリピンへは学生時代に仲間と日本語教育ボランティアを立ち上げて行ったのですが、
ある意味でイギリスよりもこちらの方がカルチャーショックを受けました。
現地の人々はみな英語と母語のバイリンガルで、格差も大きく、物乞いの子供たちにつかまれた時の力をいまでも覚えています。
よく現地のホストファミリーと一緒に食事をとりましたが、母語で話すときの彼らの生き生きとした笑顔をみながら、本当の豊かさとはなんだろうかと自問自答した覚えがあります。
大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えて下さい。
堀田善衛『インドで考えたこと』岩波新書
17歳のときに初めて手に取ってから、何度もくり返し読み、線だらけになってしまった本です。“インド”というどうしようもないほどの「混沌」にふれることによって、自分の悩みの小ささを感じさせてくれる不思議な名著です。

夏目漱石『それから』新潮文庫
明治日本の高等遊民である主人公代助の成長と葛藤の物語です。働くこととは何なのか、人を愛することとは、友情とは、と日本の“近代化”が犠牲にしてきたものの大きさについて考えさせてくれる名作です。大学生はある意味で「代助」的な部分があると思うので、共感しながら読めるのではないかと思います。

ハンナ・アレント『人間の条件』ちくま学芸文庫
これは哲学書なので少し難しいかもしれませんが、私を労働研究に導いてくれたきっかけとなった書です。挑戦するつもりで読んでみてください。また彼女の葛藤を描いた映画『ハンナ・アーレント』(M. フォン・トロッタ監督)もお勧めします。