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教育・研究
2022.07.19

オンラインを活用した海外教育機関との取り組み ~COILプログラム「日本語教育」編②~

 本学では、海外の教育機関とのオンラインを活用した国際協働学習"COIL(Collaborative Online International Learning)"を行っています。
今学期に実施された台湾の国立屏東大学との取り組みについてご紹介いたします。

 国際学部上級専門科目「共生のための日本語論A」では、大関浩美教授が担当し、日本語教育での初級で教える文法について学んでいます。今回の交流では、台湾の国立屏東大学人文社会学部応用日本語学科の学生との交流で、本学の学生は「やさしい日本語」を用いて、初中級学習者に伝わるような配慮をしながら交流することを目標としました。

COILとは

 COILとは、ICT ツールを活用して2カ国以上の間で教育学習を実現する教育方法で、ニューヨーク州立大学(SUNYCOILセンターによって2006年より開始されたもので、海外と国内の大学の科目間で共同シラバスを開発、互いに協力し、2国間の学生が共通の課題に取り組むためにチームを形成し、プロジェクト型学習を実施するものです。

 交流の事前準備としては、オンラインツールの設定、「やさしい日本語」について学び、初中級日本語学習者に伝わる話し方を考えました。交流は2回に渡って行われ、4名程度のグループに分かれて行われました。

 屏東大学の学生にとっては、学んでいる日本語で日本語母語話者や日本にいる留学生との会話の機会となり、本学の日本語教育を学ぶ学生にとっては、実際に初中級学習者がどのように日本語を理解するのかを体験する貴重な機会となりました。「通じなかったときに、ことばを言い直す・言い換えるなどして、通じさせることができた」や、「簡単そうだと思った単語でも伝わらず、説明が難しかった」、「相手の日本語レベルを見極めて話すことが大切だと思った」などの感想が寄せられ、実体験を通したたくさんの気づきのある交流会となりました。

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屏東大学との交流の様子