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教育・研究
2025.06.26

【開催報告】唐木重典副学長による落語会を実施

 2025年6月24日、国際学部の授業「日本事情演習A」(担当:井上里鶴准教授)において、唐木重典副学長による落語会が開催されました。
 本授業は特別聴講生を対象としたクラスですが、当日は本学の学部生も参加し、30名の学生が聴講しました。

 授業の冒頭では、初めて落語に触れる学生たちに向けて、7名の留学生がミニレクチャーを実施しました。落語の歴史、演じられる場所、手ぬぐいなどの小道具の使い方について、自ら調べた内容を、スライドなどを交えて丁寧に発表しました。

 続いて登場した唐木副学長は、留学生たちの発表に補足を加えた後、本格的な落語会を開始しました。披露された演目は、現代的な題材を用いた小噺「図書館」「焼き肉店」「美術館」「交通事故」、古典落語の代表作「寿限無」、新作落語「動物園」など、バラエティ豊かな内容でした。

 いずれの演目も、初心者の学生にもわかりやすいように、やさしい日本語で丁寧に実演・解説され、会場は終始、笑いや驚きに包まれていました。

 演目終了後には、学生たちがジェスチャーゲームに挑戦。与えられたお題を基に、小道具を用いて即興で表現するアクティビティが行われ、参加者同士で創造力や表現力を楽しみながら学び合う時間となりました。

 そして最後に披露されたのは、古典落語の名作「まんじゅうこわい」。そのユーモアあふれる展開に、学生たちは笑顔で耳を傾け、落語会は温かな雰囲気の中で幕を下ろしました。
 本授業を通して、学生たちは日本の伝統芸能である落語に親しみながら、日本語と文化への理解を深める貴重な機会を得ることができました。

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      落語ミニレクチャーの様子
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      唐木副学長による落語の実演
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      ジェスチャーゲームの様子
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      集合写真

学生のコメント

・母国でも演劇や舞台を見る機会がなかったのですが、今回実際に公演を見ることができ、とても良い機会になりました。映像で見るのとは違い、実際に見ると臨場感があり、人々の反応もすぐに分かりました。膝を机の上に跪いている場面では、「膝が痛くないのかな」と思ってしまいました。韓国にも似たような話があり、例えば「焼肉店」の話は、韓国では焼肉ではなくクッパの匂いがテーマでした。この話を日本で聞いて、「原作はなんだろう?」と興味を持ちました。また、職人さんの落語がとても面白かったです。発表をしてくれた友人たちも丁寧に調査をしていて、落語を理解するのにとても役立ちました。

・私は「落語」という言葉を初めて聞いたとき、「えっ、どんな活動なんだろう?」と思い、インターネットで調べました。しかし、実際に先生の演技を見たとき、とても印象に残りました。落語は日本の文化を感じられるもので、勉強にもなりました。先生お一人で話の内容を表現していて、本当にお上手だと思いました。私はずっと笑顔で見ていて、本当に面白かったです。今回の経験を通して、もっと日本の伝統芸能について知りたいと思いました。

・今回初めて落語会に参加しました。最初は、手や顔の表情、体の動き、音などで物や人を細かく表現しているのを見て、大変感銘を受けました。もっと落語を見てみたいと思ったので、ぜひ実際の会場などにも行って体験してみたいです。今回の落語会を通して、落語は日本の歴史を学ぶためにも大変勉強になると感じました。また、落語の魅力を知ることができたので、私のまわりにいる留学生の友人たちにも伝えていきたいです。